(151)土地選びでは『水はけ』チェックを!

 ■ 風水では?

沼地や田を埋立てた場合、水はけは悪くなりがちです。

風水では、『水はけが悪い=気の循環が悪い』とされているそうです。

土地に溜まった水は、陰と陽のバランスを崩して、マイナスエネルギーに変化してしまうとのこと・・・。

とは言っても、「風水や家相なんて気にしないよ」という人には気にならないことでしょう。

では、建物に与える影響を考えてみたいと思います。
 

■ 水はけの悪さが建物に与える影響

カビ・シロアリ・腐食などによる建物の劣化、地盤沈下による建物の損傷などが挙げられます。

また、地盤調査に基づいた土地改良をしても、近くを大きな車が通るたびに、家の揺れを感じます。

何より怖いのは、地震が起きた時、液状化の被害に逢う可能性が高いこと。

こう考えると、日当たりや方角よりも優先したい項目ですね。


■ 「住まいは夏をむねとすべし」

吉田兼好が、1330年頃に徒然草に記したこの言葉は、現代の住まいづくりでも大切にされています。

夏の暑さを乗り越えるには、湿気を逃がす工夫が肝心。

四季の湿気の変化に対応する家づくりは、とても大切なことだと思います。

もし湿気対策にこだわる業者ならば、建設予定地の土質について、もっとこだわり、もっとアドバイスをするはずです。

土地にわずかな勾配をつけるだけで、水はけは良くなります。

他にも、土質に合わせた様々な方法があります。

水はけの悪さに悩む人たちは、そんなアドバイスを受けなかったのか、費用が増えることをためらったのか・・・。

いずれにしても、私たち自身の「水はけ」に対する意識をもっと高める必要がありそうです。


■ 土地選びのポイント

あなたが土地選びでチェックしている項目に、今後加えてほしいことが5項目あります。

    土地の歴史を調べること
    時間・曜日(可能なら季節も)を変えて見に行くこと
    雨の日に、土地だけでなく、近くの排水状況も見ること
    近くに河川や池があれば、その様子も見ること
    雨の翌日・数日後と、土地の水はけ状況を確かめること

勉強も兼ねて、いくつかの土地を観察して頂ければと思います。

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