(378)家のライフサイクルコストも考える

新居での暮らしが始まって驚くこと!

新居での暮らしが始まると、最初に驚くのが水道光熱費の変化です。

家族が別々の部屋で過ごす時間が長いと、その分電気代が一気に増えます。

大きな浴槽にたっぷりのお湯を入れ、まったりと過ごす時間が病みつきになると、水道料金を減らすのはひと苦労です。

「出費が増えた分、他の部分を節約して帳尻を合わせよう」と思うものの、なかなかそうはいかないんですよね・・・。

ライフサイクルコストって何?

ライフサイクルコストとは、メンテナンス費用やリフォーム費用のことだけを指すのではありません。

水道光熱費など、新居での暮らしを維持するのに必要な費用全体のことをいいます。

これらの負担が少ないほど日々の暮らしを楽しめるし、負担が大きいほど、不安を抱えながら生活することになります。

得をしたつもりが損をする場合

家は材料次第でかなり低価格にできる場合もあります。

ただ、寿命が短い材料を使ってしまうと、メンテナンスに多額の費用を必要とします。

その結果、得をしたつもりが損をすることになってしまうのです。

そんな失敗を防ぐためには、耐久性の高い材料でメンテナンスの負担を軽くしたり、技術力の高い業者に施工依頼することで防ぐことが可能かと思います。

例えば家の外壁について

紫外線や風雨による負担が大きい外壁や屋根は、定期的に塗り直しをしなければいけません。

仮に、15年毎に塗り替える必要がある外壁なら、30年の間に2回のメンテナンスが必要になります。

もし10年毎に塗り替える必要がある外壁なら、30年の間に3回、ということになります。

ちなみに、1回あたりの平均的な費用は100~200万円程度です。

30年の住宅ローンを払い終えるまでの間に、それだけの費用をかけて補修することを考えると、耐久性の高い材料を使うことで、メンテナンス費用を抑えることはとても賢明な選択だと思いませんか?

新築時の費用負担だけを重視ではなく、住み始めてからのライフサイクルコストも計算

■ できるだけ長い目で

人によっては、「子どもには好きな場所で自由に生きてほしいから、新居の寿命は夫婦が生きている間だけ暮らせる程度で十分」と言います。

逆に、万が一の時の資産として、子どもに家を託せるように長寿命住宅をつくる人もいます。

どちらが正解というのは、一概には言えません。

しかし、快適に長期間過ごせる住まいづくりをしておくと、その後のライフサイクルコストを大きく減らすことができます。

新築時の費用負担だけを重視するのではなく、住み始めてからのライフサイクルコストも計算してから、よりよい家づくりについて考えていくのが良いと思います。
お客様一番人気の【無料メルマガ】はこちらから。いつでも解除できます。

家づくりにご興味がある あなたのために役立つヒントをEメールで、毎週1回お届けします。