(52)日当たりの良さは心にもお金にも・・・

 ■ 日差し

曇りの日や寒い日が続くと気が滅入りますね。そんな時に太陽が顔を覗かせると、無性に嬉しくなります。主婦の皆さんなら、特にそう思っていることでしょう。

快晴の日に、たくさんの洗濯物や布団が干してある様子を見ると とてもよくわかります。

私が子どもの頃は、太陽が当たる縁側で日向ぼっこをしながら、それぞれが好きなことをしていたように思います。

例えば・・・、

新聞を読むおじいちゃん。

みかんを食べながら話が止まらないおばあちゃんとお母さん。

暖かい場所を確保するために兄弟げんかをする子どもたち。

あの頃、優しい日差しを届けながら、こんな様子を見た太陽は、苦笑いしていたかもしれませんね。
 

■ 日当たりで気分が変わるなら

日本人は、外国人より日当たりの良さを求めるといわれます。あなたはどうですか?

あなたが今、仕事などで平日は朝晩しか家にいないなら、それほど日差しを気にしないかもしれません。

「日当たりが悪いと、夏が暑すぎなくてラクだよ」と思っているかもしれません。

しかし、家族が増えたり、年を重ねたりすると、日差しや風通しなど、自然の変化を有り難く感じるようになるものです。

もしあなたが「自分がどう感じるか分からないな」と心配なら、新築をする前に、わざと日当たりの悪い借家に住んで、住み心地を体感してみるのもいいですね。

特に冬の時期がオススメです。

一般的に、日当たりが悪い土地は、日当たりが良い土地より割安です。もし、あなたが特にこだわらないのなら、土地代だけで数十万円節約できるかもしれませんよ。
 

■ 暖房費や除湿費の増加

日当たりが悪い場所に住む人を調べると、暖房費の増加や結露、カビなどに悩む事例が多いようです。

また、結露やカビが原因で体調を崩した人もいます。といっても、最近の家は断熱性が優れているので、そこまで心配はいらないかもしれません。

ただ、中には断熱性が低い家づくりをしている業者もいるので要注意です。

以前は、夏を快適に過ごせる家づくりを大切にする傾向がありました。しかし最近は、冬の快適さも重視されています。そのためには、日当たりも大切なポイントです。

毎日、体内時計を調整するためにも、朝の日差しは欠かせませんからね。

「賃貸」と「購入」では条件が違います。いろいろな調査を見ると、賃貸の場合、利便性や家賃が重視される傾向があります。一時的な住まいなので、それは当然のことですね。

しかし、購入する場合、「日当たりが良いこと」が一番重視されています。

その理由は、「洗濯物や布団を干すために」といった現実的なもののほか、

「朝日を浴びないと1日のスイッチが入らない」

「暗い部屋だと気が滅入る」

といったことも挙げられています。

そんな日当たりの良さを求める人が多いからこそ、日本では日照権をめぐるトラブルも多いんでしょうね。

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