(282)『楽しさ』と『不安』はセットです。

「頭金を貯めるために、妻にパートで働いてもらいたい。だけど・・・」

「新築一戸建てで暮らしたい。だけど・・・」

「二世帯同居なら育児を手伝ってもらえて助かる。だけど・・・」

あなたは、そんな『だけど病』に感染したことはありませんか?

 

ところで、『だけど病』の原因は何でしょう。

「自分は仕事で疲れて帰るから、家事を手伝いたくないな」

「確かに新築にはあこがれるけど、数千万円の借金を抱えるのは怖いな」

「育児は手伝ってほしいけど、義父母の介護は遠慮したいな」

そんな感じかもしれませんね?

 

家づくりは楽しいことだと思います。ただ、その『楽しさ』は『不安』とセットになっています。その不安が決断を鈍らせてしまいます。

得るものはある一方、失うものがあるかもしれないのが家づくりだからです。

 

例えば、今の住まいのご近所関係や利便性に魅力を感じているなら、今と同じか、それ以上の環境を手に入れられたいと思いますよね。

でも、下手をすると、どちらも失うかもしれません。それに、答えは一つではありません。

だからこそ「一番正しい答えを見つけたい」と努力すればするほど苦しくなるかもしれませんね。

では、いったいどうすれば不安を減らせるんでしょう。

そのためには、まず『何が不安なのか』を自分が知るのはどうでしょうか。

そして、その問題の解決策を探ってみる・・・。

 

例えば「多額の住宅ローンを抱えるのが怖い」という不安の背景には、

「不景気や入院などで収入が減ったら・・・」

「景気が良くなって、変動金利が上がったら・・・」

「教育や介護などで、計画以上の費用が必要になったら・・・」

など、さらに細かい不安があります。

それが分かったら、その一つ一つについて解決法を探ってみる。

 

この時、家族だけで解決法を探しても、煮詰まるだけで、何も解決しないかもしれません。

そんな時は、フィナンシャルプランナーなどの専門家や家づくり経験者に話を聞くなど、積極的に外の世界とコミュニケーションを取ってみると良いかもしれません。

一つ一つの不安に向き合い、よりよい解決法を探す。そうすると、漠然とした不安から逃れることができます。

 

「二世帯同居なら育児を手伝ってもらえて助かる。だけど・・・」という不安の原因は、後々両親の介護をしなければいけないことなのか、夫婦の兄弟が帰省した時などの親戚づきあいのことなのか、食費や光熱費など、曖昧な費用負担のことなのか・・・。

いろんな原因が考えられますよね。

その解決策を探すには、ご両親も交えて話すことが大切です。

夫婦の兄弟も同居する計画なら、彼らも交えましょう。

 

ところで、不安を一つずつ解決していっても、全ての不安が無くなるとは限りません。

あなたや家族の不安と十分に向き合って「それでも家を建てたい」と思えたなら、建て時がやってきたと捉えてもいいのでは?

より良い家づくりをするためには、こんな作業も大切かと思います。

アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】