(246)夏休み、子供の熱中症を防ごう!

夏休み到来!日本中から、お母さんたちのため息が聞こえてきそうです。

ため息の一番の原因は「昼食」でしょうか?

 

さて、「熱中症にならない範囲で節電する」ということについて。

今は、両親が共働きで、子供が留守番する家庭が多いですよね。

「なんだかフラフラする……」と思っても、それが熱中症のせいなのか、夜更かしのせいなのか子供には分かりづらいと思います。

両親が帰宅するまで処置をしなかったら、命の危険があるかもしれません。

夏休みが始まった今なら、子供も真剣に聞いてくれるかもしれませんね。

 

■ 熱中症の症状は?

 

初期症状は、「めまい」「立ちくらみ」「足・おなか・腕などの筋肉がつる」などといったもののようです。この場合、水分と塩分を補給し、涼しい場所で休みます。

 

「頭痛」「吐き気・嘔吐」「全身のだるさ」が現れたら、涼しい場所で足を心臓より高くして寝ます。もちろん、水分・塩分の補給も必要です。

 

「意識障害」「痙攣」「高体温」といった症状が現れたら、すぐに救急車を呼んでください。

意識を失っているのなら、水分を与えてはいけないと聞いたこともあります。

首・わきの下・太ももを冷やすことに専念してください。

この時、全身が熱いのに汗が出なくなっていたら、非常に危険です。自律神経が体をコントロールできなくなっている症状かもしれません。

全身に水をかけたり、濡れタオル・霧吹きなどを使って、一刻も早く体温を下げることに努めましょう。

 

■ 熱中症になりやすい環境は?

気温35℃以上の環境は、非常に危険だそうです。また、気温がそれほど高くなくても、湿度が70%以上あれば危険です。

実際に、高湿度で風通しの悪い20℃程度の部屋で、熱中症になった事例があるようです。

また、過去に熱中症を経験したことがある人は、未経験者よりも再発しやすので、より注意が必要とのことです。

 

■ 換気と防犯

家づくりで大切なのは、空気の通り道を計算した窓を配置すること。

室内の空気を動かし、熱や湿気を外に逃がすのです。

でも、子供だけでは犯罪や訪問販売が心配ですよね。必然的に、締め切った空間で過ごすことになるかもしれません。

ならば、節電しながら涼しさを確保する方法を一緒に考えないといけませんね。

 

■ 節電方法は?

まずは、子供たちが同じ空間で過ごす時間を作ること。といっても、いつも一緒では喧嘩のモトです。

「食事中」とか「勉強タイム」とか、無理のない範囲で決めるといいですね。

その時、エアコンと扇風機の併用を教えます。エアコンの風に対して90度の位置から扇風機の風を当てると、部屋全体に効率良く冷気が行き渡ります。

実際にいろんな角度から風を当て、親子で実験してみてください。28度の温度設定でも、十分涼しくなりますよ。

 

■ 室内での熱中症対策は?

大切なのは、熱中症になりやすい環境を理解してもらうこと。

飲み物は、水筒やペットボトルを活用しましょう。自分が飲んだ量を把握できるし、冷蔵庫の開閉数を減らせます。

スポーツドリンクもいいのですが、飲みすぎは糖分過多のモトです。必ず、麦茶や水を併用しましょう。

梅干し・塩・塩飴など、簡単に塩分を補給できるものも常備してくださいね。

次に、温湿度計で各部屋の様子が分かるようにし、扇風機やエアコンの使い分けを教えましょう。涼しければいいと油断していると、冷房病になってしまいますから。

 

■ 怖さを知らない人は用心しない

熱中症で高体温になると、大腸菌でつくられた毒が血液に混ざり、回復後も体の抵抗力が弱まったまま、という研究結果があります。

そのようなこともあって、熱中症患者には受診が勧められています。でも、それを知らない人は、すぐに元の生活に戻ります。

子供に熱中症の怖さを教えるのは、親の大切な仕事だと感じています。

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