(248)夏座敷で省エネと冷房病対策を

 近年、夏に節電対策をしているお店が増えています。

ただ、ちょっと問題も・・・。

知人の話ですが、

先日訪れたスーパーの3階は、室温も湿度も高く、気分が悪くなり、たまらず座り込んでしまったそうです。

動けるようになったら、すぐに1階の食品売り場に避難。

生鮮食品売り場のヒンヤリ感で、何とか回復しましたが、もう買い物をする気分にはなれなかったようです。

「スーパーと銀行は寒いから、服装には寒さ対策を」という、知人の固定観念がもたらした悲劇(?)と言っておりました。

 

■ 『夏座敷』は、夏の季語の一つ

エアコンも扇風機も無かった時代、夏を少しでも快適に過ごすための住まいの工夫が『夏座敷』。

ふすまを外して簾戸(すど)を、障子を外して御簾(みす)を使うので、見た目にも涼しげです。さらに、庭からの心地よい風が、室内まで届きます。

風通しが良い部屋で、畳にゴロ~ンと寝ころぶ幸せ。

ここに蚊取り線香の香りが漂えば・・・、「日本の夏」・・・ですね。

 

■ 省エネ・冷房病対策

夏休みのこの時期、エアコンをつけっぱなしの家庭も多いでしょう。

猛暑ですから、体を守るためには仕方の無いことかもしれません。

でも9月になると、子供たちは冷房の無い学校に通うことになります。だから、ある程度の暑さ慣れした体づくりをしておかないと、元気に新学期を迎えられません。

省エネにもなり、季節を感じることもできる「夏座敷」に少しだけ挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

 

■ 無理のない範囲で


よしずは、日陰を作ってくれますが、運搬や保管が手間がかかりそうで買うのに躊躇するかもしれません。

効果は高いのですが、風の強い日の対策とか、いろいろ考えますよね。


その点、すだれは安価で便利です。

すだれは、日中の外からの視線を遮りつつ風を通します。窓の外に吊るすのが最も効果的ですが、できない時は室内に。

レースのカーテンをはずし、S字フックでカーテンレールに掛けるだけですから、設置も簡単です。

そして夕方には、風の入る窓の下に打ち水を。

窓を開ける生活は、空気の流れや匂いを感じられます。季節や気候の変化も感じやすく、五感を鍛えるのにも良いものです。

ただし、くれぐれも無理はしないことです。体調や気温に合わせて、無理のない範囲で過ごしてくださいね。

 

■ 夏の風鈴

夏になれば、あちこちの家から風鈴の音が聞こえてきたものでした。涼しげで、何とも心地い音です。

でも最近は、騒音だと感じる人もいて、気軽に楽しめなくなりました。

ひょっとしたら、日々の生活に疲れ果て、風情を楽しむ余裕がなくなっているのかもしれませんね。

現代の高機能な家もいいのですが、夏になると、昔ながらの日本の家を涼しそうだと感じてしまいます。

アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】