(91)ライフサイクルを書き出してみましょう

「一日も早く自分の家が欲しい」、「今の家賃と同じ位のローンなら無理なく払える」と住宅ローンを組む人がいます。

でも、修繕費の積み立てや固定資産税のことを知らず、支払いが苦しくなる人がいるのも事実です。

最近の自己破産の約2割は、住宅ローンがきっかけだという話もよく聞きます。

この先、修繕費が必要になる時期と、子供の教育費の負担が増える時期が重なると、本当に大変です。

教育ローンを利用して、その場をしのいでも住宅ローンと教育ローンの支払いに追われることになります。

そんな生活を続けながら老後の資金を貯めようとすると、生活を楽しむ余裕がなくなるかもしれません。

この家づくりお役立ちブログでも、資金計画のことについて時々お話していたんですが、改めて、またお話ししていきたいと思います。

私がなぜそんな気持ちになったかと言うと・・・、

    子供手当が支給されるのと引き換えに控除がなくなったのに、子供手当だけが廃止の方向へ。
    高校の授業料無償化も、いつまで継続できるのか不透明。
    不景気の影響で、賃金の引き上げが期待できない。
    高齢化社会が進む中、働く世代の負担が増えることが予想される。

というように、これから家を建てる年代には、かなり厳しい条件が揃っているからです。

そんな状況の中で、家族を幸せにする家を建てるためには、家づくりを始める前から、資金計画をしておく必要があります。

あなたにまだ建てる予定がないのなら、本当にラッキーです。頭金をじっくり貯められる時間もあります。

もし、あと数年で建てたいと思っているのなら、資金計画について家族で勉強し、無理のない計画を考えてください。

さて、今回は、資金計画の最初にすることをお話します。それは、「ライフサイクル」を書き出すことです。

まず、家族の年齢・子供の進学や就職の時期・車の買い替えや車検の時期などを書いた一覧表をつくります。

次に、年間の収入や支出予定額を書いてください。それにより、貯蓄額の変動が分かります。

もし子供が増える予定なら、その希望時期も書きます。

奥様が働いているなら、働けない間の収入の変動も書きます。

ところで、子供の教育費は、公立か私立かによって、大きく異なります。

通わせたい学校が決まっているのなら、学費を調べてみましょう。学童保育が必要なら、その金額も含めてください。

また、寮やアパート・通学費が必要なら、その金額も考慮してくださいね。

あなたが、お子さんを大学に進学させる予定なら、日本学生支援機構の調査が役立つでしょう。

2年ごとに、大学生の生活状況の実態調査をしています。バイトや奨学金についても調べてあるので、参考にしてください。

http://www.jasso.go.jp/statistics/index.html


毎月の支出があいまいなら、家計簿をつけてみましょう。

最初は面倒だと感じるかもしれませんが、家計の見直しがしやすくなります。

項目を細かくすると挫折しやすいので、市販のノートを利用して自分なりに続けやすい工夫をするといいですよ。

またの機会で、安心なローンの組み方についてお話ししたいと思います。

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