(296)親から資金を借りる時の注意点

新築をする時、親から借り入れをする方がいます。あなたも、ご両親に相談しようと思っていますか?


金融機関で住宅ローンを借りると、固定金利にしても変動金利にしても、返済が終わるまでは、
「もし払えなくなったらどうしよう」という不安がつきまとうものです。

しかし親からの借り入れだと、そういう不安を感じずにすみます。精神的に、とてもラクになります。

でも、借りる相手が親だからこそ気をつけないといけないこともあります。今日はそんなことについてお話しします。


まず最初の注意点は、『契約書をつくること』です。

・ 借入日
・ 借入額
・ 金利
・ 返済期間
・ 毎月の返済額
・ 返済方法

といったことを、全て書面に残してください。

この時、金利をゼロにしたり、金融機関より極端に安い金利に設定しないように注意して下さい。そのような金利だと、『贈与』と判断されかねないからです。

また、返済期間にも注意が必要です。
ご両親の年齢に、あなたが希望する返済期間を足してみましょう。全ての返済を終える時、ご両親は何歳になりますか?

毎月の負担を減らしたいからと、返済期間を極端に長期にするのはやめた方が良いと思います。
親子の円満な関係を保つためには、とても大切なことです。


ところで新居で暮らしてみると、最初のうちは何かとお金がかかるものです。それでも、返済計画はきちんと守ってください。
なぜなら、返済計画を守らない場合も『贈与』と判断されかねないからです。

あえて『借りる』という方法を選択したのなら、契約に従ってきちんと返済する、ということにこだわるのが大切かと思います。


さて、次の注意点は、『生命保険を見直す』ことです。
金融機関で融資を受ける場合は、団体信用生命保険に加入しますね。
しかし、個人間の融資の場合、万が一の時に備え、ご両親への返済分と家族の生活費を自分で確保しておく必要があります。

ですから、もしご夫婦名義で借りるのなら、それぞれの保険を見直す必要があります。
当然ながら、毎月の生命保険料も負担しないといけないので負担は大きくなるでしょう。

まずはこの額を調べてから、毎月の返済額を決めてください。
その方が計画に無理がなく、安心して返済できます。

単に贈与を受けるだけだと、こんなにこまごまとした注意を払わなくてすみます。
しかし、借入の道を選ぶなら、契約者として責任のある行動をする必要があるかと思います。

お金の問題で絆に傷が入ることのないよう、第三者が見ても納得する契約内容を考えて頂ければと思います。

そうしたら、ご両親や兄弟との余計な金銭トラブルを避けられると思います。


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