(272)『安さ』か『計画の立てやすさ』か

住宅ローンを選ぶ時、固定金利にするか変動金利にするか誰もが悩むものです。

住宅金融支援機構では、毎月の動向を発表していますが、それを見ると、最近は固定金利を選ぶ人が増えているようです。

また、変動金利で住宅ローンを利用している方が、固定金利に借り換えるというケースもあります。

借りる前も借りてからも、住宅ローンの動向から目が離せませんね。

 

「『安さ』か『計画の立てやすさ』か 」

■ 変動型が減少

ここ数年、変動型の人気は高く、半数以上の人が変動型を利用していたようです。

しかし、最近はじわじわと減り続けています。逆に、伸びているのが固定期間選択型です。その中で、10年固定を選ぶ人が増えているようです。

あなたもお気づきかと思いますが、住宅ローンの金利の上下は、いつもテレビや新聞で大きく報道されていますよね。

これにより、さらに固定型を選ぶ人が増えるかもしれません。

 

■ 固定型を選んだ理由

住宅金融支援機構の調査によると、「今後1年では、金利は今より高くなる」と考える人が、昨年の調査より15%ほど増えています。

彼らは、金利上昇に備えて、将来の返済額を確定させたいと考えています。

教育費など、出費が多い時期は、特に計画性が大切です。

ですから、その期間を計画通りに乗り切るために、『10年』というのが程良い期間なのでしょう。

 

■ フラット35への借り換えが増えています

昨年12月から今年2月のフラット35への借り換え件数を前年度と比べてみると、172.3%も増加しているとのことです。

長期金利が下がったことも影響していますが、中には月々の返済額が増えるのを覚悟で

借り換えしている人もいます。

住宅ローンを返済している人たちの動向は、これから新築する人には参考になりますね。

「この人たちは、どうしてこう動くんだろう?」

「フラット35って、いったいなんだろう?」

と疑問が出てきたら、その都度調べてみましょう。自分で調べた知識は、ただ与えられただけの知識より忘れにくいものです。

あなたが住宅ローンを選ぶ時、その知識はとても役立つのではないでしょうか。

 

期限が迫っていると焦りますよね。変動型の期限が迫ってきた知人。

借り換えをするために、期限の1か月前から動き始めました。

このところ、少し景気が上向きになってきたという雰囲気のため、固定型にするか変動型にするか、かなり迷ったそうです。

「もっと前から、動向を少しずつ勉強しておけばよかった・・・」という知人。

迷いに迷った末、今回も変動型を選択しましたが、今も「あれで本当に良かったのかな」とモヤモヤしているようです。

調べる時間が少なくて、最終的に銀行マンの言うがままになってしまったのが悔しいんだとか。

 

自分の契約は自分が責任を負うものです。だからこそ、十分に納得してから決めたいものですね。

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