(192)消費税の増税に焦っていませんか?

消費税が増税しましたね。家づくりを焦っていませんか?

消費税は、平成26年4月から8%になり、27年10月から10%の予定。

新築希望者には、なかなか厳しい数字です。

ただ、家づくりに関しては、『増税される日の6ヶ月前までに契約すれば、それまでの税率が適用される』という特例措置はあります。

といっても、慎重に計画を練りたい方にとっては、期限が決められているのはつらいことでしょう。

あなたが資金を貯蓄中なら、「目標額まで貯蓄するより、増税に間に合うように契約した方が得なのでは?」と悩んでいるかもしれませんね。

実際、ハウスメーカーや工務店でも、そんな相談の件数が増えたそうです。

いきなりですが、結論から言います。

増税に合わせて家づくりをする必要はそれほどあるのか?と思います。

その理由は、

    増税後の需要減少対策に、業者がお得なプランを用意することが予想されること。
    住宅ローンの金利は相変わらず低い状態であること。

などです。

以前、エコポイントが終了する頃にも、大型家電が高性能・低価格になったり、エコポイント分の特典がついたりと、各業者が様々な対策を講じていましたよね。

エコカー補助金の場合にも、同じような動きが見られました。

住宅ローンについても、今年は過去最低記録を更新しています。

仮に、これ以上下がることはなくても、契約獲得のために、増税の負担を減らせるような商品を、金融機関が提案する可能性もあります。

例えば消費税が3%増えた場合、1000万円につき30万円多く支払うことになります。

金額だけを見ると、確かに高いですよね。

ただ、新築を1年早めると、固定資産税を納める回数が1回増えます。

また、家のメンテナンス時期も1年早まります。

太陽光発電システムやLEDは、普及に伴って年々価格が下がる傾向にあります。

そんな金額だけの損得だけならまだいいんです。

もしかすると、バタバタと計画を進めたことが原因で、業者選びや土地探しなどを失敗するかもしれません。

子どもの入学時期に合わせる予定だったのに、計画を早めたために、卒園・卒業前の時期に転校をさせることになり、子供や友達に悲しい思いをさせるかもしれません。

そんなことを考えていると、増税に合わせて急いで家づくりをすることに、それほどのメリットがあるとは考えられません。

それより、計画通りに頭金をしっかり貯蓄して、その間にじっくり勉強や業者選びをして、家族のタイミングに合わせた家づくりをした方が、不安やストレスが少ないのではないでしょうか。

あなたの新しい住まいには『建てどき』があります。

その時期を、増税などのお金の問題だけで決めていいのでしょうか。

計画を早めた結果、お金で得をして、他の部分で損をするかもしれません。

大切な家づくりだからこそ、家族にとって一番いい時期を見極めたいものですね。

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