プレカットの普及により、大工の能力が以前ほど重視されなくなっています。
とはいっても、自分の家に関わる大工さんは優秀であってほしいですよね。
そこで今回は、建築大工技能士についてお話しします。大工さんの能力を測る目安になりますよ。
三級の受験資格は、実務経験だけの人なら6か月以上。ただし、専門学校や職業高校で学んでいる生徒は受験が可能です。
二級の受験資格は、実務経験だけの人なら2年以上。
一級の受験資格は、二級合格後、2年以上の実務経験が必要です。
そして一級に合格して5年以上経つと、やっと特級の受験資格が与えられます。
この中で、二級が「腕があるかないか」の目安になるかと思います。一級合格者は建築経験が豊富なので、十分に信頼できるといえるでしょう。
ところで、技能検定があるのは建築大工だけではありません。
建設関係だけでも、「建築図面製作」「枠組壁建築」「かわらぶき」「とび」「左官」「配管」「サッシ施工」「バルコニー施工」などなど・・・、実にたくさんの職種があります。
ちなみに、検定に合格していない人が「技能士」と名乗ったら、30万円以下の罰金刑が待っているそうです。
家づくりでは、わずか数ミリの狂いが、全体に大きな影響をもたらします。
人間もそうですが、基礎に狂いがあると、骨盤や背骨が曲がったり、腰痛や頭痛の原因にもなりますよね。
プレカットといえども完璧ではありません。その微妙なズレを調整をするには、それなりの腕が必要です。
一級技能士と二級技能士では、仕上がりに差が出るのは当然です。
となれば、ここは妥協したくありませんね。
ハウスメーカーでは、大工の資格を積極的に公表しないケースが多いんです。
実際に建築するのは、ほとんどが下請け業者なので、把握しきれない部分もあるかもしれませんが。
逆に、地域の工務店は、実力を証明するために積極的に開示しているところもあります。
「あの工務店に頼みたいけど、腕はどうなんだろう」と不安になった時は、ぜひ確認してください。
一般的な営業マンは、デザインや設備の知識は豊富です。しかし、「木」の専門家ではありません。
もしあなたが、建材にこだわりを持っているなら、一級技能士ならば頼りになるかもしれません。
彼らは実務経験が長いので、今までのリフォームの経験やOBのお客様の生活から、役立つ情報を提供してくれます。
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