(289)『値引き』の裏には・・・
あなたは、『値引き』とか『おまけ』と聞くとワクワクしますか?
最近は、車を買うにも家電を買うにも値引き交渉するのが当たり前の時代。
ということで、家づくりの時にも値引き交渉する人が増えてきたようです。
業者も、そんな心理はお見通しのようで、「キャンペーン中にお申し込みの方は○○万円引き」とか「先着○名さまに豪華設備をプレゼント」といった企画で集客をしているケースがあります。
でも、家づくりを勉強しているあなたなら、そのカラクリや怖さはご存知ですよね。
そんなキャンペーンで損をする分を、他のお客さんから多めに利益を取っているかもしれません。
あなたの見積書のどこかを多めにして、帳尻を合わせているかもしれません。
高い建材で見積もりを出して、安い建材を使うかもしれません。
もちろん、単純に自社の利益を削る業者もいるでしょうが、いつもそんなことをやっていては、会社の存続の危機を招くかもしれません。
創業○周年などの記念として、単発的にやるのならまだ理解できますけどね。
あなたが値切り交渉をしても問題が無いのは、土地を買う時か建売住宅を買う時だけです。その理由は、どちらもすでに存在するものだからです。車や家電と同じですね。
でも新築する場合は要注意。業者は、あなたがOKした金額から自社の利益を確保して、残った予算の中から家づくりをします。
ということは?
予算が足りなくなったら、業者はどんな手段で家づくりを続けるんでしょう。
自社で負担するのか、あなたに負担をお願いするのか、それともこっそり建材の質を落とすのか・・・。いろんな方法がありそうですね。
『値引き』や『おまけ』は相手の負担を伴います。そうしてまであなたに家づくりを勧める狙いは何なのか。そこを考えると、魅力的なキャンペーンも冷静にチェックできそうですね。
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