映画監督の森田芳光さんをご存じの事と思います。残念なことに今は亡くなっておられます。森田監督と聞いて、すぐに頭に浮かぶのは「家族ゲーム」です。印象的なのは、家族で食卓に横並びになって食事するシーン。
現代の食事シーンを考えると、家族が揃うだけマシなのかもしれませんが、やはり違和感は拭えません。
家族で輪になって、今日の出来事を話しながら時には子供のマナーを注意しながら楽しい時間を過ごす。
よくよく考えてみると、家族がそんな濃い時間を過ごすのは、食事の時くらいかもしれませんね。
家づくりの時、キッチンやリビングへの関心が高くても、ダイニングには関心が低い場合があります。でも、コミュニケーションを深めるのにこれ以上最適な場所はないというくらい重要な場所です。
■ こたつの力
あなたのご自宅では、冬に こたつを使っていますか?
寒い時期に知人宅に遊びに行くと、わりと、こたつを使っている家庭が多いです。
ソファーとテレビの間にこたつを置いたり、ダイニングテーブルを片付けてこたつを置いたり。
方法はそれぞれなのですが、彼らに一つだけ共通していることがあります。
それは、食事の時間以外で、家族が同じ場所で過ごす時間が増えたこと。
家族が同じ場所に集まると、自然と会話が生まれます。
それぞれが全然違うことをしていても、同じ空間にいるのって心地よいものですよね。
■ ダイニングを、もっとコミュニケーションがとれる空間に
あなたが家づくりをするとき、ダイニングをお食事空間としてだけではなくコミュニケーションをとる空間として捉えてみるのはいかがでしょうか?
ちょっと大きめのテーブルにする
リラックスできる色合いの照明にする
など、少し工夫することで、今以上にくつろげるスペースになります。
リビングの場合、ソファーはテレビを向いて配置されることが多く、人が向き合えるような配置は珍しいですよね。
家族の交流を多くし、さらに絆を深めるため、ダイニングの能力を、どんどん活用するのも良いかもしれませんね。
■ サッカー元日本代表 中村 俊輔選手の経験
彼が、イタリアセルティックに所属していた時の話らしいです。
食事の時間になると、チームの全員が、長いテーブルに横並びに座って一緒に食事をしていました。
特におしゃべりを楽しむ、というわけでもないのですが、同じ空間で、同じ時間に食事をすることがチームをまとめるのに役立っていると感じたとか。
日本でも「同じ釜の飯を食った・・・」って言いますよね。
ダイニングが持つ、人を結びつける力。これを利用しない手はないかと思います。
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