(183)ご自宅を建てようと思ったきっかけは?

 ■ マイナス要因が動機だと

今の住まいの狭さ、騒音問題などが家づくりのきっかけだと、

    「広い家に住みたい」
    「防音性が高い家にしたい」

と、マイナス要因を解消することに目を奪われがちです。

ですが、そこを極めてしまうと、

    「広くて掃除が大変だし、家族の気配が分からなくなった」
    「外の音が全く聞こえないのは、逆に不安」

といったことになりかねません。
 

■ 収納たっぷり ⇔ 断捨離

あなたはモノを捨てられないタイプでしょうか?

捨てられない人は、どれだけの収納スペースがあっても満足できないかもしれません。

カラーボックスなど、新たな収納グッズを買い足す一方で、「整理整頓しなきゃ、いらないものは処分しなきゃ」という思いに苦しめられています。

そんな人が間取りを決める時、居住スペースを削ってでも収納スペースを増やすのは、よくあるパターンかもしれませんね。

といっても、そこに視点が向いていると、どうしてもこだわりたくなってしまうんですよね。
 

■ 私の知人の場合

私の知人は、アパート暮らしのプライバシーの無さがイヤだといい、そこを意識した家づくりをしました。

でも、いざ新居で暮らし始めると、ちょっと度が過ぎたと感じているようです。

    「ご近所の気配が分からないから、関わるきっかけをつかめない」
    「周囲を拒絶しているような住まいになってしまった」
    「子どもが巣立って独り暮らしになった時、私が倒れても誰も気づかないかもしれない・・・」と。

集合住宅と一戸建てでは、周囲の気配の感じ方が変わります。

ですから、一戸建てに住んだ経験がない場合、この辺のバランスをとるのは、本当に難しいものです。

それに、その一戸建ての築年数や広さによっても、感じ方は違いますしね。
 

■ 長ーい計画を立ててみましょう

よろしければ、家づくりを始める前に、今後30年間の表を作ってみるのはいかかでしょうか。

まだ作ったことがないなら、業者との打ち合わせが進む前に、早めに作ってみましょう。

そうすると、収入の変化、出費の変化、家族の変化が見えてきます。

    「教育資金や老後の資金を考えたら、家の資金は減らした方がいいな」
    「思ったほど収納は要らないかな?」
    「この期間は、子どもの数だけ自転車置き場が必要だな」
    「足腰が弱った時の生活のしやすさも考えた方がいいのかな?」
    「夫の定年後、二人で暮らすのに負担にならない程度の家がいいのかな?」

と、いろんなことが見えてきます。

それは、バランスのとれた考え方をするのに役立ちます。

今の住まいの不満解消があなたの家づくりのきっかけなら、この作業はやってみた方がいいかもしれませんね。

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