(244)紹介サイトのデメリット

メリットがあれば、必ずデメリットもあるものです。ということで、今日は紹介サイトで考えられるデメリットについてです。

 

■ 最大のデメリットは?

それは、「契約しなかった人に使った経費を、契約した人が負担しなければいけない」という仕組みです。

例えば、無料資料請求。

1人に発送するだけでも、業者は経費と時間を使っています。もし、資料請求した人全員が契約してくれるなら、その経費を、それぞれの請求額に上乗せすることができます。

しかし、現実はそれほど甘くありません。

20~30件の資料請求の中から1件成約すれば良い方ではないでしょうか。

となると、他の人に使った経費は、成約した人から頂くしかありません。

う~ん、何だかと思いませんでしょうか?

 

■ 業者が登録費用を払ってメリットを得るには

業者が紹介サイトに登録するには費用が必要です。この金額は、紹介サイトによって違います。

仮に、年間数百万円の登録費用がかかる紹介サイトなら、その経費を取り戻し、さらに利益を生むために、次々に契約をとって施工をしないといけせん。

そうでないと、経営を維持できません。

ということは、その紹介サイトにはその仕組みに耐えられるだけの規模の業者や、その考え方に共感した業者しか登録されていないということです。

 

■ あなたに質問してみます

「お客さんと向き合って、じっくり家づくりに取り組みたい」

「無駄な宣伝費を削り、必要な利益だけを頂くことで、お客さんの負担を少しでも軽くしてあげたい」

と考えている業者は、そういったサイトに魅力を感じるでしょうか?

 

「広告宣伝に費用が必要なのは当たり前。その方法の1つとして、知名度の高い紹介サイトを利用してみよう。それで契約件数が増えれば、それをアピールポイントにもできる」と考えている業者は、その件数をこなすだけの人件費が必要です。

彼らは、自社の手が足りない時は丸投げを利用するかもしれません。

しかし、そのために現場管理が不十分になり、手抜きやミスが発見されないまま引き渡し、というのは、ありそうな話です。

 

■ 聞くまでもない質問

日常生活で、私たちは納得できるものには経費を支払っています。野菜1つにしてもそうですよね。もし納得できず、経費を支払いたくないなら、スーパーではなく、農家から直接野菜を買います。

それすらイヤなら、自分で野菜をつくります。

費用対効果のバランスを考えつつ、できるだけ底値を目指すというのは、やりくり上手の基本です。

そんな方々が、他人の経費まで負担することに納得するかしないか・・・。聞くまでもない質問だったかもしれません。

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