(45)無断で他人が侵入したら?

新築工事が始まってからの心配事って、どんなことですか?

    「手抜き工事をされたらどうしよう」
    「騒音や業者のマナーなどが原因で、ご近所さんからクレームが来たら」
    「アパートの契約の件もあるから、工期が遅れたら困るんだけど」

・・・考えてみると、次々に浮かんできますね。

この時、ご近所さんに迷惑をかけることばかりを想像しがちですが、じつはその逆のパターンもあります。それは『ご近所さんが、施工現場に勝手に入ってくること』です。

ほんの一例として、

    基礎を乾燥させている間に、隣人が侵入して触っていた。
    庭に置いてある資材や道具で、知らない子どもが遊んでいた。
    大工が昼休憩で無施錠のまま外出したら、ご近所さんに無許可で家屋に侵入されたといったものがあります。

どれも、自分の家の新築中に起きたらイヤなことばかりかもしれないですね。特に、無許可で家屋に侵入されるなんて、不愉快極まりないことかもしれません。

考えすぎかもしれませんが、「もし傷つけられたら?」、「もし盗聴器でも仕掛けられたら?」、そんなこともあるかもしれません。

私は以前、早朝に散歩をしている時に、新築現場の産廃ボックスに自宅の粗大ゴミを持ち込んだ人を見たことがあります。目が合った時、とても気まずそうだったし、近所の一戸建てに住んでいる人なので、その家の関係者ではないと思います。おそらく不法投棄です。

では、なぜこのようなことが起きるんでしょうか。あなたの家が完成しても、引渡しを受けるまでは、あなたに管理責任はありません。すべての責任は施工業者にあります。

多くの業者は現場をグルリとフェンスで囲って、関係者以外を立ち入り禁止にしています。

でも、何の対策も施していない現場もありますよね。

現場でよその子どもが遊んでケガをすることだって有り得るし、それがきっかけで、最初からご近所さんとの関係が気まずくなったとしたら・・・。

是非、あなたが依頼する業者に、事前にぜひ確認してください。「施工中の現場は、どんな方法で管理されますか?」と。

その方法を信頼できないと感じたなら、より良い方法を提案するか、契約せずに業者を変えるか。それはあなたの自由です。

ご近所との関係は、「法律ではこちらが正しいから」という接し方ではうまくいかないことが多いものです。

ですから、トラブルを未然に防ぐためには、想像力を働かせて事前に対策を練ることが大切だと思います。

図面に描かれた線が実物となって目の前に現れる過程は、見ていてとてもワクワクするものです。そんな中で、部外者が原因でトラブルが起きるのは避けたいと思いませんか?

安全できれいな現場を維持して、入居前のご近所との良い関係を保つには、業者の役割は大きいものです。例えあなたが不安を感じていなくても、念入りに打ち合わせたほうがいいかと思います。

 アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】