(321)新築時に個人情報を教えるのはどこまでOK?

新築時に個人情報を教えるのはどこまでOK?

この建築業界でも、個人情報の管理の甘さが問題になることがあります。

「第三者」という言葉がありますね。

下請け業者が「第三者」に入るのか、彼らが雇う職人はどうなのか。

下請けの協力業者は?この捉え方は、各社それぞれです。


今、現場を「リアルな展示場」として位置づけ、営業する会社が増えています。
ですから、現場のあれこれを一般の人に知られる機会も多くなりました。

当然、建物に関する質問以外に、いろんな質問が飛び交います。

例えば、あなたが新築しているとしましょう。

興味を持った見学者が、軽い気持ちで、「ここはどういう人が暮らすんですか?」と尋ねたときに、あなたならどこまで許せますか?

「小学生のお子さんが二人いらっしゃる30代のご夫婦ですよ」までなら大丈夫ですか?

それとも、「4人家族ですが、個人情報なので、詳しいことはお話しできないんですよ」の方がいいですか?

個人情報保護法は・・・

・ 個人情報を何の目的で使用するかを本人に知らせる

・ その個人情報を第三者に提供する場合、原則として本人の同意を得る

といったことを「義務付け」ています。

ただし、5000件以上の個人情報を抱える業者のみが対象になっており、小規模な業者は「順守に努めること」とされています。

ですが、個人情報を提供した側としては、同じように大切に扱ってもらいたいですよね。

契約するまでには、業者と話す機会が沢山あります。

その時間は、お互いの人間性や価値観を確認して、信頼できるかどうかを見極めるための時間です。

ですから、個人情報の取り扱いについても確かめてください。

もし不安を感じたら、遵守するよう要請するか、業者を変えることを検討してはいかがでしょうか。