(319)新築の時の検討対象に「建築家」は含まれているか?

新築の時の検討対象としての「建築家」

今回は建築家についてお話しします。

建築家の主な仕事は、『設計』と『工事の監理』です。実際の工事は、あなたか建築家が依頼した工務店が請け負います。

建築家によっては、いつも同じ工務店に依頼する場合もあれば、設計に合わせて工務店を使い分ける場合もあります。

いずれにせよ、自分が直接施工することはありません。

『工事の監理』というのは、現場責任者とは違います。

現場責任者は、依頼された工務店の作業者が担当するもので、

建築家が行う『監理』は、

・ 指示通りに作業がなされているか

・ 計画通りに作業が進んでいるか

といったことをチェックするものです。

建築家と工務店という2つの業者がいることで、逆に意思の疎通が難しい場合もある

これだけ聞くと、「現場責任者と建築家の二重チェックがあれば心強いな」と思いますよね。

確かにその通りです。

ただ、建築家と工務店という2つの業者がいることで、逆に意思の疎通が難しくなることもあります。

例えば、あなたと直接話した建築家は、あなたの意図を理解しやすいですね。

しかし、それを建築家が工務店に伝える時、正しく伝わらないことがあります。

こんな時は「言った、言っていない」というトラブルになりがちなので、変更を依頼する時は、その都度書面に残すなどの配慮が必要になります。

また、それぞれの仕事を分担する関係で、コストが増えることもあります。

あなたの希望以上の家づくりができるかも

ただ、一般的な建築家はデザイン力や設計力が優れていますから、こだわりの家づくりをしたい人には、とても魅力的ですよね。

技術力はあるけどデザイン力が足りない工務店と組めば、あなたの希望以上の家づくりができるかもしれません。

そう考えると、ハウスメーカーや工務店だけでなく、建築家についても、もっと知っておきたいですね。