知人の家の太陽光発電が、発電しなくなりました。設置して14年で、無料保証期間は切れています。
修理費に不安を感じながら施工業者に点検をしてもらったところ、部品を交換すれば大丈夫とのこと。
「無料の期間は過ぎているけど、これまで何のトラブルもなかったから、今回は無料でいいですよ」と、気前よく対応してくれたそうです。
年金暮らしの知人は、太陽光発電のおかげで随分助かっているとか。
ただ、次に不具合が出た時の修理費用がいくらになるのか、今から心配で仕方ないそうです。
■ それぞれの寿命は?
国内メーカーの場合、ソーラーパネルの寿命は20年以上だと言われています。
無償保証期間を10年に設置しているところが多いのですが、中には25年の保証期間を設置している業者もいます。
それに比べて寿命が短いのが、売電メーターやパワーコンディショナーです。
こちらの寿命は一般的な電化製品と同じくらいのようです。
10~15年といったところでしょうか。
売電メーターは1~10万円程度で交換できますが、パワーコンディショナーは30万円前後と高価です。
パネルの無償保証期間を25年としている業者も、パネル以外の部分の保証期間は10年にしているとか。
ただ、最初に一定の金額を支払うことによって保証期間を15~20年に延ばせるところもあるようです。
最初の不具合が出やすい時期は、10~15年といわれます。
安心感が欲しい人には、とても心強いシステムですね。
■ 発電システムが設置できない地域
・ 塩害の恐れがあるところ(例:海の近く)
・ 腐食性物質が多いところ(例:温泉地)
・ 積雪量が1.5m以上になるところ
・ 標高1000m以上の高地(メーカーによって、若干異なる)
■ 寿命を延ばすために
業者によって、パネルの設置方法は違います。
ですから、その業者の研修を受けるなど、正しい知識を持った施工業者に設置してもらうことが大切です。
今は参入業者が増えて、競争が激しい時代です。
知識が浅くて経験の少ない業者に依頼したら、寿命を延ばすどころか屋根を傷める羽目になるかもしれません。
なお、あなたが日ごろ行うべきメンテナンスはほぼ無いかと思います。
ただ、室内のモニターで、「今日もちゃんと発電しているな」と、毎日確認することは習慣づけたいですね。
太陽光発電は、曇り空でも発電します。
なのに、モニターに何の変化も無い時は、トラブルが起きた証拠です。すぐに業者に相談してください。
そのほかにも、毎月の発電量を把握しておくことは大切です。そうすることで、
「去年の今頃に比べて発電量が少ない」
「先月より極端に発電量が落ちている」
というように、小さな変化に気付きやすくなります。
また、特に異常がない時でも、3~4年ごとに点検を依頼し、小まめにケアすることで寿命は伸ばせます。
ただし、あなたが屋根に上って点検するのは絶対にやめてくださいね。
ケガをするだけではなく、屋根やパネルを傷めることにもなりかねませんから。
■ 正しい製品を正しい業者に
家づくりの業者もそうですが、太陽光発電の設置業者も「問題が起きた時に誠実に対応してくれるか」ということが、一番のポイントになります。
だから、業者選びをする時は、金額より信頼性を重視してください。
信頼できるメーカーの太陽光発電を設置しても、レベルの低い設置作業をされることがあります。
複数のメーカーの製品を扱っている業者が、A社の製品をB社の方法で設置した事例もあります。
太陽光発電は工業製品ですから、トラブルなしで永久に使えるものではありません。
それを考えると、安易に金額だけで業者選びをするのは怖いですね。
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