(224)『第一印象』の落とし穴

先日受講した講座で、「第一印象は、半永久的に続きます。ですが、第一印象で相手にレッテル付けをすることは、良い人間関係を築くためには、非常に危険なことです」

という話を聞きました。

第一印象というのは、出会ってから5?10秒で作られるもの。

わずかな時間でレッテル付けをしたりされたりしていると思うと、怖くなってしまいました。
 

 ■ 『職人』と聞くと・・・

『職人』に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?

調べてみると

「高い能力を持つ」、「仕事に誇りと責任を持ち、決して手を抜かない」

という肯定的なもののほかに、

「頑固で無口」、「声が大きく、気が荒いので怖い」、「愛想が悪い」

といったものがありました。
 

■ 視覚の情報

人は、五感の中で、視覚から得た情報を特に重視します。

ですから、相手が話している言葉よりも、その表情やしぐさから受け取る印象に、大きく影響を受けるのです。

「この人、言葉づかいは丁寧だけど、私のことを見下しているな」

「この営業マンは、知識は浅いけど一生懸命さが伝わってくる人だな」

「A社の方がお得だけど、B社の方が誠実そうだから安心だな」

といった具合に。

あなたにも心当たりはありませんか?
 

■ 『第一印象』=『先入観』

第一印象の大切さを知る業者は、お客さんに良い印象を持ってもらうための努力をしています。

身だしなみを整え、事務所や現場をキレイにする、というのは、「視覚から、良い情報を取り入れてほしい」ということですよね。

ただ、第一印象は、時として間違っていることもあります。

「茶髪でだらしない格好の青年が、電車内で老人に席を譲る姿に感動した。見た目で判断した自分を恥じた」

「オシャレでかわいい彼女ができたが、汚い部屋を見て幻滅した」というのは、よく聞く話です。

マイナス印象がプラスに変わるのならいいのですが、その逆も多いもの。

「良い業者を見つけた!」という気持ちは、その業者の真の姿を見えにくくしているかもしれません。

第一印象は、『見た目』は分かるものの『中身』までは見抜けません。

そんな落とし穴を意識して、業者を選びたいものですね。

 
■ 業者もあなたに・・・

あなたの身だしなみやしぐさを見たら、業者はどんな第一印象を持つでしょう。

「お金がないと言うけれど、服や車にはお金をかけているな。浪費家で、ローンが組めない人だったら困るな」

「奥さんばかり喋って、ご主人も子どもも無口だな。みんなの本当の希望を聞き出すのは大変かもしれないな」

そう思われていたとしたらドキッとしますね。

誰かに会う時は、間違った先入観を持たれないよう、お互いに注意したいものと思います。

アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】