(71)103万円の壁と130万円の壁

今、パートで働く人が多いですね。住宅購入などの資金作りのために、小さい子を抱えながら働く人も大勢います。

「子どもに手がかからなくなったら、すぐに働くぞ!」と、準備しているお母さんたちも多いことでしょう。

ところであなたは、「103万円の壁」っていう言葉をご存知ですよね。

年収が103万円以上になると、所得税の課税対象になります。ですから、パートさんによっては大変です。

何とか103万円未満になるように、毎年11月頃から勤務時間を調整します。

といっても仕事の量が減るわけではないので、疲れが抜けない日々が続くことでしょう。

所得税の税率は、所得金額によって異なります。

ちなみに195万円以下の年収なら、税率は5%。

105万円で計算すると、52,500円。

・・・大きい!!

インターネットでは、ちょっと調べただけでも、あちこちのサイトで、税金を分かりやすく解説しています。とても助かるんですが、必ずしも最新情報ではない場合があります。念のため、更新日を確認したほうがいいですね。

最近は、増税や非課税枠を再検討するという話題も多く、気の抜けないご時世です。

こんな時、一番確実なのは、やはり国税庁のホームページでしょう。ここには、新着情報もあれば詳しい解説もあります。

「 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm 」では、所得税の目安を計算できるので、面白い(?)ですし、

「 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/shotoku.htm 」では、所得税関連で、よくある質問を見ることができます。

夫婦と税金の関係、マイホームを取得した時のことなども記載されているので、あなたの家づくりが本格的にスタートする前に、参考にどうぞ。

ところであなたは、「130万円の壁」というもう一つの壁を知っていますか?

現在のシステムでは、第3号被保険者は年金を払っていません。「これは不公平だ」と言われて、たびたび問題になるんですが・・・。

厚生年金は、年収が130万円を超えると、払わなければいけません。また、パートの勤務時間が、正社員の労働時間の3/4以上だと、加入対象になります。

「 http://www.think-nenkin.jp/payment/index.html 」には年金保険料についてのQ&Aが記載されています。分かりやすく記載されているので、こちらもどうぞ。

さて、あなたは、所得税の「壁」と厚生年金の「壁」を考えながら、どう働きますでしょうか?これは、それぞれの家庭での事情があるので、「この働き方が絶対いいですよ」なんて、私には簡単に言えません。

ただ、漠然としか知らなくて、損をしている人もいます。「もしあなたが損をしていたら・・・」と思って、今日はこのテーマで書いてみました。

最後に・・・、数字のことをさんざんお伝えした後ですが、あなたが数字だけを目安に考えることは、あまりお勧めしたくないんです。

育児・家事・介護などに使う体力を考えながら、あなたの家族に無理の無い、いい働き方を考えるのも大切だと思います。

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