(5)安物買いの・・・

「今日はAスーパーの野菜が特売だな。明日はBスーパーでお肉の特売があるから、今日はお肉を買うのをやめておこう」と、家計を預かる主婦の方は、毎日チラシとにらめっこをしているかもしれません。

「同じものなら、1円でも安く買いたい」という気持ちも分かります。

ですから、家電や車を買う時も、複数の店の価格調査をしたり、相見積もりを取ってみたり。

お店側も、そんなお客さんを取り込もうと「他店より高かったら、その分値引きします」と表示し、積極的に競合を仕掛けています。

でも、これは、全く同じものを売っているからできることなんです。

家づくりで同じことをしたら、良い家を建てるのは難しくなると思います。

複数の業者に見積もりを出してもらう時、全く同じ間取りで、全く同じ材料を使った家の見積もりを依頼するわけではありませんよね。

同じにできるのは広さくらいでしょうか。

だから、もし「金額が安い方に決めたい」と思っていても、全く同じ条件でない限り、見積りでは比べること自体ができないのです。

これは、当然のことといえば当然のことです。

ですが、実際にこんなことをする人はいます。

金額で判断することが習慣化していることや、贅沢を望まず、家に合わせた暮らしができる人には、それほど家にこだわりがないからなのかもしれません。

家づくりでは、金額を減らそうと思ったら、結構減らせます。

安い材料を使えばいいのですから。

ただ、金額と反比例して家の寿命は縮まります。

そして、シックハウスの危険性が高まるかもしれません。

実は、これが怖いんです。

合板、壁紙、接着剤塗料・・・

安いだけの家には、あちこちにシックハウスの原因物質が使われています。

広さを確保しながら金額を抑えるためには、こういったもので家をつくるしかないからです。

そんな家に住み続けた結果、シックハウスを発症して体調を崩したり、家に帰ることがイヤになったりします。

シックハウスの症状がひどい場合、長期間の通院も必要ですから、逆に高くつくことにもなりかねません。

家族で幸せに暮らすための最低条件は、「健康に過ごせること」です。

食の安全には気を付けていても、住まいの安全には気づかないこともあります。

あなたが、今までそれに気づいていなかったのなら、それは、今の住まいで健康に暮らせているからでしょう。

安物買いの銭(=健康)失いにならないよう、注意してくださいね。

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