(156)住宅雑誌は信頼できるのかな?

ほとんどの方が、住宅情報誌を見て住宅の購入を検討されると思います。

しかし、本当に信頼できるのでしょうか?

少しだけ、住宅雑誌の制作者の立場で考えてみると・・・。

住宅雑誌は広告で成り立っています。

スポンサーやクライアントの意向は絶対で、無視することは出来ません。

もちろん、広告主の不利になるようなことは、まず載ることはありません。

逆に消費者にとって不利になろうが、広告主にとって都合のいい場合は、そのまま載ることはあります。

ある雑誌社の話ですが、職人の特集を組もうとしたが、広告主のハウスメーカーからクレームがついたようです。

なぜなら、ハウスメーカーにとって職人意識と言うのは、おそらく邪魔にしかならないものだと・・・。

下手に職人魂を発揮されるとコストはかかる、工期は延びる、監督しにくいなど、全くいい事はないと・・・。

無垢材を使いたい、タイコの梁にしたい、漆喰壁にしたい、銅版を葺きたい・・・。

これらは全て、ハウスメーカーが施主に望んでほしくないことかもしれません。

住宅雑誌は、全て鵜呑みにするのではなく、その成り立ちから裏を知る必要もあるのかもしれませんね。

以前の情報源は限られていましたが、現在は情報化社会。

処理できないほどの情報を抱える人がいる一方で、ネット環境がなく、判断材料が少ない人もいます。

個人が持つ情報量の格差が広がっているということでしょうか。

住まいが家族に与える影響は、本当に大きいものです。

あなたが今『欲しい』と思っている家は、本当に『家族を幸せにする』家なのかどうか。

常に疑問を持ち、正しい視点を意識しながら住まいづくりに臨んで頂ければと思います。

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