(154)デメリットを知ることは、メリットを知るより大切

■ 既婚者だから実感できること

結婚生活では、相手の長所も短所も受け入れて、お互いに、それに柔軟に(必死に?)対応して過ごします。

自分にも短所があるんですから、お互い様ですよね(笑)。

ただ、自分がこだわりのある部分では、相手の短所が許せないと感じることもあります。

場合によっては、それが離婚のきっかけになることもあるので、結婚前に相手の「長所・短所・こだわり」を知っておくのは、とても大切なことだと思います。

それは、家づくりについても同じかなと思います。
 

■ なぜそれが短所なのか?

長所・短所というのは、あくまでも自分の考えかなと思います。

「自分の短所はせっかちなところ」と思っていても、相手は「この人は、いつもてきぱき動いて素晴らしい」と思っているかもしれません。

大切なのは、『なぜそれを短所だと思ったのか』ではないでしょうか。

それを考えると、自分の価値観も分かるし、対応策も考えられると思います。
 

■ 営業マンは、短所は言わない?

いまだによく聞く話ですが、営業マンには「自社の工法のメリットと、他社の工法のデメリット」を話す人がいます。

また、自分の提案のメリットだけを話す人もいます。

「フローリングはダニやカビの発生が少ないので、全室フローリングにしましょう」

そこに、あなたの生活パターンや嗜好は考慮されていますか?

畳でゴロゴロするのが好きな人なら、拒否反応を示すかもしれません。

営業スキルに磨きをかけた営業マンなら、デメリットを伝えることの大切さを知っています。

ですが、「デメリットを教えると客が逃げる」と考える人は、まだまだいるんですね。

自信を持って、自社を差別化できる要素がないのかもしれません。
 

■ 人の価値観は違います。

あなたの価値観は、配偶者とも営業マンとも違います。

似ていても、完全に一致することはないんじゃないでしょうか。だから面白いともいえるのですが。

デメリットを知った上で決断すると、デメリットと向き合うための創意工夫が生まれるかと思います。

住まいづくりでは、沢山のことを決断しないといけません。

その時に、メリット以上にデメリットを知っておくと、よりシッカリした判断ができるかもしれませんね。

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