(1)「刷り込み」は承知の上で。

女性スタッフが、ママ友とお茶会をしていた時の話です。その中の一人が、「そろそろ家を建てたいな」と言ったことをきっかけに、家の話が始まりました。

土地の話、自治会の話、近所付き合いの話・・・。

その中で、スタッフが特に興味を持ったのが、間取りの話です。なぜなら、新築経験者5人の間取りが、面白いくらい似ていたからです。

その間取りとは・・・、
?1階・・・LDK・和室1部屋・浴室・洗面所・トイレ
?2階・・・夫婦の部屋・ウォークインクローゼット・子ども部屋・ベランダ・トイレ

というもの。もちろん配置や広さは違います。

でも、ほかのママ友の家を思い出しても、ほとんどがそんな間取り。

異なるところは、和室の有無くらいです。
?「偶然なのかな?」と、さらに話が盛り上がったとか。

もしかすると、あなたが建てたいと思っている家も同じような間取りですか?

そうだとすると、あなたも知らず知らずのうちに『刷り込み』をされているのかもしれませんね。

私たちは、毎日多くの情報を目にしています。間取りを考える時は、多くの情報を意識的に取り込みます。

その中で、インターネット・CM・折り込み広告・展示場など、多くの情報源は、前述のような間取りを提案しています。ハウスメーカーの『標準プラン』もそうですね。

そんな情報を何度も見ている間に、私たちは『刷り込み教育』をされた状態になっているのです。

もちろん、その間取りが家族に合っているのなら何の問題もありません。いずれ売却するつもりなら、万人向けの間取りなので有利でしょう。

でも、建ててから「あれ?」と暮らしにくさを感じる人が多いのも事実です。

間取りだけではありません。「この暖房の方法は・・・」、「今どきの家というものは・・・」、「これからはエネルギーを効率よく管理しないと・・・」と、多くの事柄について『刷り込み』がなされています。ですが、その刷り込みは、あなたのためではなく、提案業者のためかもしれません。

例えば『歯磨き』のCM。

芸能人が、練り歯磨きを歯ブラシにたっぷりつけて磨いています。でも、1回の歯磨きに使う練り歯磨きの量は、ほんのわずかでいいですよね。なのに、CMでの量を信じてたっぷりと使う人もいます。

結婚後に相手の使用量が分かり、それが喧嘩のタネになっている夫婦もいるくらいです。

子どもが、「だって、コマーシャルではたくさん使ってるじゃない」と、お母さんを困らせることもあります。

このような分かりやすい刷り込みならいいのですが、家づくりでは、沢山の刷り込みに直面するので、いろんな場面で悩んだり迷ったりします。

刷り込みの内容は、相手方の提案の一つにすぎません。それを理解して、自分の暮らしに合った家づくりを優先してくださいね。

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