(88)子供が生まれた時に願うこと

■ 子供が生まれた時に願うこと

子供が生まれた時、多くの人は、「この子には幸せな人生を送ってほしい」と願うのではないでしょうか。

そのために、あちこちに連れて行って、いろんな体験をさせたり、いろんなものを買ってあげたり。「子供が小学生になるから」と、勉強部屋を与えるために家づくりを始める人もいます。

「子供の幸せのために」と手を尽くしてもらっているはずなのに、子供自身が感じている幸福度は低いみたいです。

いろいろな調査結果を見ても、若い世代のストレスは多く、特に、人間関係での不満や悩みに苦しんでいる割合が高いようです。
 

■ ある新聞の投稿

ちょっと前に、新聞の一つの投稿を見ました。

子供を叱ってばかりいた一人の母親が、子供の意見をきっかけに、毎日良いところを探して、それをノートに記録するようになりました。

しばらくすると、子供への接し方が自然と変わったそうです。

そうするうちに、子供の様子が変わり、家庭でも学校でも楽しく過ごせるようになったとか。

その投稿を見た中学生の女の子が、自分の母親にも同じことをしてほしいと頼みました。

母親は快く引き受け、早速記録を始めます。

ですが、それを毎日続けることは、想像以上に難しい作業だったようです。

それはなぜだと思いますか?
 

■ 良いところを探すには・・・

「また散らかしたままにして」、「ダラダラしないで、さっさと学校に行く準備をしなさい」

良いところを探さない言葉は、相手と向き合わなくても出てきます。

でも、相手の良いところを毎日見つけるには、行動を観察し、積極的に関わりを持ち、小さな変化に気づける自分でなくてはいけません。

前述の母親は、記録をつけるようになって、初めて今までの娘との関わり方に気づきました。そして、娘とのコミュニケーションを増やした結果、絆が深まり、お互いの心が安定してきたのです。

母親は、その経緯と結果を新聞に投稿しました。

「きっかけをくれた娘のおかげです」と。

その投稿を見て、家族の関わり方を反省した人もいるんではないでしょうか?
 

■ 人のつながり

東北の震災以降、人とのつながりの大切さが再認識されていますね。

人とのつながりの第1歩は、相手を知ろうとすること。

そのためには、積極的にコミュニケーションをとる必要があると思います。

新築して、広くて素敵な住まいで暮らし始めたにも関わらず、家族とのコミュニケーションが少なくなり、幸福感が感じられなくなる人もいます。

家族とのつながりは、子供の心を安定させ、自信や行動力を育みます。

あなたや住まいは、家族を良くも悪くも変えられる力を持っていると思います。

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