(83)中水を、もっと活用しませんか。

あなたは「中水」という言葉、聞いたことがありますか?

上水と下水の間で、「飲料には向かないけど捨てるには惜しい水」。

つまり、雨水や風呂水のことです。

風呂水を洗濯用に活用している人は多いですよね。

では雨水は?

ただ垂れ流しているだけの家庭がほとんどではないでしょうか。

中水は、トイレ用や庭の散水用などに使われます。

東京都水道局の調査によると、一般家庭では、使用料全体の24%をトイレ用として使っています。

この全てを中水にするのは難しいかもしれません。しかし、中水を利用できる体制を整えておけば、水道代を節約できるし、災害や断水の際も心細さが減ります。

「断水で、風呂と洗濯とトイレの水に困った」という声は、よく聞きます。

井戸水が使えるなら最高ですが、手軽に設置できるものではありません。

一方で、雨水は量に限りはあるものの、貯えるのは簡単です。

ホームセンターでは、雨水タンクが販売されています。

雨水タンクは、雨どいから流れ落ちる水をタンクに保存するものです。

雨どいの近くに設置するので、結構目立ちます。

 以前はデザイン性に「?」と感じる製品が多かったのですが(すみません。あくまでも私見です)今では種類が豊富になり、選ぶ楽しさが増えました。

紫外線をカットしたり、ゴミを取り除く性能がアップしたりと、性能面も向上しています。

もし、あなたが「新築する時に、もっと大量に貯水できるようにしておきたい」というのなら、地下に貯水タンクを埋めるのもいいでしょう。1千リットル貯水できるタンクもあります。

地盤改良などとの兼ね合いもあるので、希望する時には早い段階で業者に伝えてください。

ただ、業者によっては、中水をトイレ用に使いたくても、配管などの対応できない場合があるので、注意してください。
エコ意識の高い業者なら、さらに良い案を提供してくれるかもしれません。

また、全国の自治体も補助金・助成金でサポートしています。

ちなみに、毎年のように渇水で悩む香川県高松市の助成額は、設置費用の2/3(最高10万円)だそうです。

「同年度に1回」ですから、数年に分けて設置するのもいいですよね。

香川県では、渇水で給水制限が出て、ガソリンスタンドの洗車機が使えなくなるということが度々あるそうです。

庭の植物に散水していたら、白い目で見られる感じだそうです。

水道水を作るには、電力が必要です。あなたの節水努力は、節電にも役立ちます。

 電力も水も限りある資源。大切に使いたいものですね。

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