(79)「収納力たっぷりの家」は、本当に必要?

家づくりをする時に「収納スペースはたっぷりと」とリクエストされる方も多いです。

でも、収納するもの全てが、本当に必要なものではない場合もあるかと思います。

必要以上の収納力がある家だと、あれもこれもしまいこんで、かえって物が溢れる家になってしまうかもしれませんね。

そうならないために、「使いこなせる収納力」を見極めることも大切かと思います。
 

■ あなたは心当たりはありませんか?

    結婚してアパートに入居した時から、ずっと開けていないダンボールがある。
    使わない食器があるが、頂き物なので捨てにくい。
    ビデオデッキを捨てたのに、ビデオテープが山のようにある。
    幼稚園や学校での、子供の作品を全て保存している。
    何年も読み返していない本が、本棚を占領している。

キッチン、洗面所、リビング・・・と場所ごとにチェックしてみると、どの部屋にも不用品があるのに意外と驚かれたかもしれませんね。
 

■ 不用品は家を傷めるかも・・・

「あまり使わないけど、捨てるのはもったいない」というものたちは、その重さで、あなたの家に負荷を掛けています。

片づけ方法が大ブームになった「こんまり」こと近藤麻理恵さんは「賃貸料のいくらかは、不用品のために払っているんですよ」と言われていました。

それに溜めこむ → 掃除しにくい → ホコリが溜まりやすい → ダニ・カビが発生しやすい → あなたの家族の健康を害するという悪循環にもなるので、不用品をそのままにしておかないほうが良いかと思います。

「巣立った子どものベッドが、使われないまま置いてある」という場合、ベッド下の床や畳の傷みも心配ですね。湿気がこもって、ダメージを受けているかもしれませんよ。

「不用品は家を傷める」ということを自覚して、行動する力に変えるのも良いかもしれません。
 

■ 捨てる・あげる・売る

あなたは、今まで「もったいないから」という理由だけで捨てられなかったものがありませんか?もしあるなら・・・、

    近所のリサイクルショップに売る。
    フリーマーケット好きな知人にあげる、または売ってもらう。
    ヤフオク・モバオクといったオークションに出品する。
    市町村広報誌や新聞の「差し上げます」コーナーを利用する。

などといった方法を考えてもいいのではないでしょうか?

何年も聞いていなかったCDが、思わぬ高値で売れることもあります。新たな交流が生まれることもあります。何より、活躍の場を与えられた不用品達が喜んでくれますよ。
 

■ 片づけは、地震対策にもなります

毎日掃除をして実感しているのが「物が少ない部屋は、掃除しやすい」ということです。

特に、寒くなると実感します。部屋を閉め切り、暖かい衣類を着る時期って、本当にホコリが多いんです。

それに、最近は地震が頻発していますよね。安全面を考えても、不用品は家に無い方がいいと思います。

ですから、負担にならないように、その日にチェックする場所を決めて、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

ただ、同じ体勢を続けたり、重いものを持つと、腰を痛めやすいので、ご用心してくださいね。

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