(7)泥棒が入ったそうです。

親戚の友人宅に泥棒が入りました。

友人宅は、親戚の家の2軒先にある一戸建てです。

侵入口は、その日に限って閉め忘れていたリビングの窓。

外には砂利が敷いてあり、玄関の横にセンサーライトもあります。

道路に面しているので、人目につきやすい場所だそうです。

室内は荒らされておらず、複数の場所に保管していた現金だけがなくなっていました。

だからその友人は、外出前に財布の中身を確認した時まで、被害に気付かなかったようです。

警察官が来て、指紋採取を始めた時に泥棒が侵入したことを実感し、恐怖で足が震えてしまったとか。

実は、そこ(泥棒に入られた家)に行くには、親戚の家に隣接した道路を通らないと行けないそうです。

ということは、犯人は親戚の家に侵入できるかチェックしたかもしれません。

それを考えると、親戚はゾッとしたと言います。

その日以来、親戚は寝る前に2回以上施錠確認したり、雨戸を閉めてみたり、

貴重品の保管場所を変えてみたり、深夜の物音に不安を感じたり・・・

と落ち着かない日が続いているそうです。

裏庭の草抜きをするわずかな時間も、1階の全ての鍵を閉めないと不安だと言います。

泥棒に入られていない親戚でさえそんな状態ですから、その友人はもっと深刻です。
?「子どもと家にいても落ち着かない」
?「休日に夫が一人で出掛けようとすると、家族のことを考えていないようで、自分でも驚くほど腹が立つ」
?「築1年の家だが、もうここには住みたくない」

と、いろんな不安を親戚に語ったとか。

被害に遭ってから1か月以上が経ちますが、そよ風が心地良い日も、天気の良い日も、その友人の家の窓は締め切ったままだそうです。

心の問題ですから、落ち着くまでにどれだけの時間がかかるかわかりません。

「あなたが住む○○県では、侵入窃盗が○件発生しています」と言われても、どこか他人事ではありませんか?

空き巣に限らず、交通事故や他のトラブルもそうです。

自分や親しい人が経験して、初めてその恐怖や辛さを実感するものです。

最近の家づくりでは、『1階はLDKで寝室は2階』というパターンが多いですね。

外観を見るだけでも、「この家には和室がなさそうだ。

ということは、1階は夜になると誰もいなくなるな」と簡単に分かります。

そんな家庭は、現状の防犯対策で大丈夫なんでしょうか・・・。

留守中の『空き巣』も怖いものですが、在宅中に忍び込まれる『忍込み』や『居空き』はもっと怖いものです。

焦った犯人が、家族に危害を加えるかもしれません。

「赤ちゃんが泣かないように」とガムテープで口を封じたために赤ちゃんが亡くなってしまった、という悲しい事例もあります。

ですから新築する時には、場所や間取りを考慮した、十分な防犯対策を施してください。

ちなみに、23年度の大阪府では、一戸建ての被害は侵入犯罪の80%を占めています。

その半分以上が無施錠の窓からの侵入です。

一度でも犯罪に遭うと、心に深いキズを負います。

あなたや家族がそんな思いをしなくてすむよう、適切な防犯対策を考えてくださいね。

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