(59)結露 → ○○ → ダニ

前に『住まいの湿度を把握し、調整できるようになると、結露の量を減らせるようになります。それは、カビやダニの対策にも役立ち、家族の健康を守ることにもつながります。』とお話ししたかもしれません。

あなたが、「結露対策が、なぜダニ対策に役立つんだろう?」と疑問を持ったままだと申し訳ないので、今日は少し補足をしてみたいと思います。

結露を小まめに拭いていればカビは発生しにくいと分かっていても、毎年完璧に拭き取るのは至難の業ですよね。いずれ、どこかにカビが発生します。

すると、『カビ』を餌にする『チャタテムシ』などが繁殖します。

チャタテムシの体長は1ミリ前後なので、ゴキブリのような存在感はありません。ただ、大量発生しやすいので、見つけ次第退治することをお勧めします。

 市販の殺虫剤で大丈夫です。ティッシュで捕まえて補殺しても大丈夫です。もし掃除機で吸い取ったのなら、小まめに紙パックを交換するなど、掃除機内での繁殖を防ぐようにしてください。

ところで、彼らが好きな場所は、

    畳
    ダンボール
    古新聞・古雑誌
    本棚
    食品庫
    タンスやクローゼット

などです。湿気が溜まりやすそうな場所が多いですね。さすが、『湿気虫』と呼ばれるだけのことはあります。

 彼らの繁殖を防ぐには、湿気対策だけでなく、不要なものは、こまめに処分しましょう。カビが一番の好物ですが、食品も食べるので、タッパーを活用するなどしてください。

また、ゴミが室内に仮置きしてあると、そこはチャタテムシの餌場になります。

新築して、ゴミの仮置き場所に困る人は多いもの。あなたが新築プランを練る時は、ぜひ思い出してくださいね。

室内の湿度を抑えることは、結露・カビ・害虫の対策に役立ちます。湿度を調整する方法は、換気と除湿でしたね。

そのためには、窓や壁の性能を高めるだけではなく効率よく換気できる『風の通り道』の工夫も大切です。

最近は、電力を生み出す住まいづくりや、省エネを追求する家づくりの話題を目にすることが多いですね。

でも、あまり虫が好きではない私としては、害虫を発生させない住まいづくりの工夫も、とても大切なことだと思います。

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