(58)家は消耗品?

ときどき、「独身女性がマンションを買う」という特集をテレビや雑誌で見かけます。

彼女たちの中には、

「もしずっと結婚しなかったら」

「もし収入が減ったら」

との不安を解消するためにマンションを買った人もいます。

「マンション(不動産)は万が一の時のための資産」と考えているんですね。

では、一戸建てを買う人は?こんな意識を持っている人は、意外と少ないかもしれませんよ。
 

■ 民法でいう『不動産』とは(ウィキペディアより抜粋)

土地及びその定着物をいう(民法86条1項)。

不動産以外の物は、全て動産(どうさん)である(同条2項)。

不動産は、その移動が容易でなく、かつ、財産として高価であるため、動産とは別個の規制に服する(民法177条など)。

小難しい表現と思う方がいるかもしれませんが、簡単に言うと、不動産は動かせない資産。(ただし、船舶、航空機、鉱業権なども不動産に含まれます。)

ということで、当然のことですが家は『不動産=資産』です。
 

■ でも寿命が・・・

日本の住宅の寿命は30年といわれます。一方で、イギリスやアメリカなどでは100年超です。これでは、日本の家が資産ではなく消耗品と捉えられても仕方がないですね。

ところで、遠い昔に建てられた寺社仏閣の寿命は、とてつもなく長いですよね。一方で、ほんの数十年前に建てられた住宅はシロアリでボロボロ。

どうして日本の住宅は寿命が短いんでしょう。
 

■ 人も建材も適材適所が一番

会社で能力が低いと怒られてばかりいた人でも、部署を変えただけで、すぐに結果を出すことがあります。住宅も同じです。

その土地の気候風土や住まい方に合った建材や工法を選ぶかどうかで寿命は大きく変わります。それに加え、定期的なメンテナンスをするかどうかでさらに寿命は変わります。

適材適所で、定期的にケアすることで、家は『消耗品』から『資産』に変化します。資産価値を維持しておけば、もし売却することになっても安心です。

「自分がつくる家は消耗品にしないぞ!」そう意識して、家づくりに臨みたいものですね。

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