(56)家づくりの準備期間をもっと大切に

「人生で最大の買い物は『家』ではない。『住宅ローン』だ」と聞いたことがありますか?

長期に渡って改修の必要がないように、良い材料を使って新築するので、どうしても金額が膨れ上がってしまうのが、今の日本の家づくり。

当然、借入金が増えるので、利息も多くなります。

そこで、「これはもったいない。とりあえず、今、家族が家に求めるものって何だろう」という視点で、家づくりを考え方を見直す人が増えています。

例えば、食器洗浄乾燥器や、24時間換気装置。いくら最新式のものを導入しても、次々と新型が出ます。それに、寿命が来たら交換しないといけません。

新型は高価ですが、一つ前の型だと割安で入手できます。

そこで、「我が家に必要な機能がついていればいい」という視点で考えていくと、金額が膨れ上がるのを防げます。

また、「子どもが巣立ったら、暮らし方に合ったリフォームをしよう」という前提で家づくりをすると、考えるのも楽です。

これから数十年も満足し続けられる家づくりを考えるなんて、大変ですからね。

景気が悪い時代が続くと、新築をするのにも勇気が必要ですよね。住宅ローンは長期戦なので、慎重になって当然です。

仮に2000万円を借りて2.0%で30年間支払った場合、総返済額は約2660万円。金利が3.0%になると、総返済額は約3040万円になります。景気が良かった頃は7%なんて頃もありました。

最近は、「低金利で、税金の優遇制度があるから絶好のチャンス」という宣伝も聞かれ、実際に新築する人が増えているのは事実です。しかし、準備が整っていない人が慌てるのは危険です。

貯金などの準備期間に、「家づくりにどこまでお金をかける必要があるか」、「そこでどんな暮らしをしたいのか」などを家族で考えると、「見栄を張って予算オーバーした。もう家を手放すしかない」といった失敗を防げますよ。

だから、決して慌てないで下さい。

自分たちの生活に必要な「家」のあり方を、ぜひ考えてみて下さい。

 アドレス登録だけで毎週1回、このブログの最新記事が届きます。よろしければどうぞ! 【>>> imai-メルマガ】