(50)追加・変更はキッチリと

上棟式が終わり、工事が進むと、そこでの暮らしを想像しやすくなりますよね。そうすると、追加工事や変更を依頼したくなることがあります。

依頼する方は簡単ですが、依頼される方は大変な時もあります。

例えば、収納の追加や間取りの変更をする場合、構造計算からやり直さないといけないこともあります。

手すりを後付けする場合、下地からやり直さないといけないこともあります。

「追加工事をしても、工期は変えないで欲しい」と依頼者に言われたら、業者は大変です。

このような大きな変更をする場合、契約書を交わすのが一般的です。

しかし小さな変更の場合、口約束で済ませることも多いもの。じつは、これがトラブルのもとになりやすい時もあります。

変更・追加の詳細が書かれていない契約書を交わしたり、口約束だけで契約書を交わさなかったりすると、後々どうしても曖昧になりがちです。

誠実ではない業者は、わざとそんな方法を使って責任逃れができるようにしておく場合もあるかもしれません。

ですから あなたが、もし追加や変更を行うなら、キッチリと書面を交わしておきましょう。最初の契約と同じくらい慎重になってくださいね。

例えば、現場での会話の中で、無料だと思って依頼したら後日請求されたり、「だいたい○万円くらいです」と言われたから依頼したのに、それ以上の金額を請求される場合もあります。

どんなに小さい追加・変更でも、それだけ業者の仕事が増えるわけですから、追加請求が来るのが当然だという意識を持つことが大切です。

もし、あなたが「これはサービスです」と言われても、それを確認できる書面があれば安心ですね。サービスと言われて、後で請求された事例は山のようにあるようです。もちろん業者さんによるのでしょうが・・・。

ハウスメーカーの場合、仕様がある程度決まっています。しかし工務店は自在にモノづくりができるのが特徴。

だからこそ、ついつい依頼したくなるという心理もわかります。でも、無用のトラブルを防ぐためには、こまめな対策も必要です。

小さなトラブルでも、家に対する愛情を失わせることがあります。新築工事中の追加や変更は、くれぐれも慎重にどうぞ。

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