(49)滑りやすいのは?

 ■ お風呂

滑りやすい場所として認知度が高いのがお風呂です。入浴剤の中には滑りやすいものがありますから、高齢者や幼児がいる場合は、注意書きをよく読んでから買いましょう。

危険なのは洗い場も一緒です。滑って意識を失ったまま、しばらく発見されなかった事例もあります。

お風呂に潜む危険は、ヒートショックだけではありません。家族がお風呂で滑った経験があるなら、早めに対策しておきましょう。
 

■ 玄関

掃除や雨で湿気が残る玄関で滑ったことはありませんか?私の知人は、玄関で滑って尾てい骨を骨折しました。

彼女は40代ですが、完全に痛みが治まるまで半年以上もかかりました。年齢を重ねると、素早くバランスを取ることが難しくなります。それに、骨折やけがの治りも遅くなります。

ですから、バリアフリーなどのリフォームをする時に、滑りやすい場所のリフォームをするケースも多いんですよ。

最近は、滑りにくい玄関タイルの種類も豊富です。

凸凹があるものだと掃除が少し面倒ですが、安全にはかえられませんよね。あなたが今、滑りやすい玄関のアパートや借家に住んでいるなら、応急処置としてマットを敷くことをお勧めします。
 

■ フローリング

油断をしがちなのがフローリングです。ワックスが取れかけたフローリングは、特に滑りやすくなっています。

そのほか、寝ぐせ直しや髪にうるおいを与えるスプレーも原因になります。スプレーが原因の場合、部分的に滑るので怖いものです。

実例として、孫がリビングで寝ぐせ直しスプレーを使ったため、そこで滑って、血を流すケガをした高齢者の方もいます。

整髪剤のメーカーには、そういった声も届いているようで「髪にツヤを出す成分によっては滑ることがあります。

その場合、濡れた雑巾に石鹸をつけて拭き取り、その後水拭きしてください」とアドバイスしています。

なお、滑りやすい床が原因で足腰を傷めるペットが増えています。あなたが家を建ててからペットを飼う予定なら、対策を講じてから迎え入れるといいですね。

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