最近、住まい関係のチラシやホームページを見ると「複層ガラス」・「Low-E複層ガラス」という文字を目にすることが多くなりました。
「言葉は知ってるけど、具体的には…」という人のために、今回はガラスについてお話ししますね。
複層ガラスは、断熱効果が高いので結露防止に役立ちます。遮音効果を期待する人も多いんですが、音の周波数によっては、材料の振動と音波の振動が一致して共振状態になることもあり、あまり効果がない場合もあります。
これは、単層ガラスには無い特徴です。
400ミリヘルツと4000ミリヘルツの周波数あたりで遮音効果が悪くなるので、使い分けが必要な地域もあるかもしれません。でも、室内面のみ樹脂サッシにするなど、異種材料を使うことで改善される場合もあります。
ガラスの間が真空になっているタイプも効果的ですよ。
あなたのお住まいが、騒音が気になる地域なら、事前に業者と十分に話し合って選んだ方がいいですね。
そんな複層ガラスをさらに進化させたのが「Low-Eガラス」です。2枚のガラスの内の片側に、特殊な金属膜が塗布されています。
明るさを取り入れながらも、高い断熱性能を発揮できるのは、この金属膜のおかげなんです。
なお、ガラスの間には乾燥空気を封入したものが一般的ですが、ルゴンガスを封入すると、乾燥空気より1.5倍も熱を伝えにくくなります。
暑さ・寒さが厳しい地域には、コチラの方が合っているかもしれませんね。
次に、複層ガラス内部の結露についてお話しします。ガラスの間が真空になっているタイプなら大丈夫ですが、乾燥空気が使われていた場合、まれに結露が発生することがあります。
もしガラスの間が曇ったり、水が溜まっていたら要注意。外からの空気が入ってしまった証拠です。
一般的には10年保証がついているので、期間内なら無償で交換してもらえます。ガラスを選ぶ時には、保証がついているか事前にチェックして下さい。
ただし、遮熱フィルムなどを貼ると、ガラスが熱で割れることがあります。フィルムを貼ると保証対象外になるので、注意して下さいね。
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