(323)家を建てる時、子ども部屋が子どもに与えるもの

「家族」が「同居人」になっている傾向

家族は、日々の暮らしの中で、少しずつ絆を深めていきます。
同じ空間の中、子どもが遊ぶ傍らで、お母さんが家事をしていたり。
お父さんが遅い夕食を食べる隣で、家族が機関銃のように今日の出来事を話したり。

そんなふれあいの積み重ねは、とても大切なことです。

しかし、最近の家は個室化が進んでいるので、「同じ家」に住んでいても、「同じ空間」で過ごす時間が減っています。
その結果、「家族」が「同居人」になっている傾向があります。

そんなことを踏まえつつ、今日は『子ども部屋』について考えてみます。

家で自分だけの空間で、自分本位の過ごし方をしていたらどんなことがおこる

家族という存在は、自分の全てを受け入れて接してくれるものかと思います。

そこでじっくりと人格を育み、生きるためのスキルを身につけることで、自信を持って社会に羽ばたくことができます。

ですが、自分だけの空間で、自分本位の過ごし方をしていたらどんなことがおこるでしょうか?

子どもが起こした犯罪、彼らの部屋に共通していたのは?

子どもが起こした犯罪で

・ 連続通り魔事件

・ 少女誘拐監禁事件

などを覚えていますか?

彼らの部屋に共通していたのは、

・ 親に会わずに自室に行ける

・ 子ども部屋がリビングや親の部屋から遠く、気配を察知できない

・ 窓がふさがれていたり、鍵付きのドアがあるため、親が干渉できない

といった点のようです。

結果として「家族が接する時間」が、ないがしろに

その家も、もともとは「家族が幸せになるために」建てられたはずだと思います。

だからこそ、快適な子ども部屋も用意されました。

ですが、空間を与えることで安心し、結果として「家族が接する時間」が、ないがしろになってきたかもしれません。

その結果が、犯罪やひきこもりなど・・・でしょうか。

家族関係にどんな変化がでてくる?

あなたは、今、どんな家を建てたいと思っていますか?

そこに家族団欒できる場所はありますか?

子ども部屋で、子どもに何をさせたいのですか?

勉強? 睡眠? ゲーム? テレビ?

そうすることで、家族関係にどんな変化がでてくるのでしょう。

一人で考えるだけでなく、家族でも考えてみてみるのも良いかもしれませんね。