家づくりに夢中になって、ついつい後回しになるのが駐車スペースです。
毎日車に乗る人は、快適な駐車スペースがあったら、余計なストレスを感じなくていいのでラクですよね。
でも、満足いく駐車スペースを作るには、とても早い段階から考えておかないといけないと思います。
■ ドアをどれくらい開けられるか
たとえば大きな荷物を下ろす時、車のドアを全開にできると便利ですね。
赤ちゃんをチャイルドシートに乗せる時や、突風でドアが全開になった時も安心です。
そのために、両側のドアを全開にした幅を測ってみましょう。
あなたが、いずれ大きな車に買い替えたいと思っているなら、その寸法を測っておくといいかもしれませんね。
私の知人の駐車場は、デパートの駐車場程度の幅しかありません。
だから、乗り降りする時にドアを持って、すぐ横の壁に当たらないように気をつけています。
「毎回気を使うから、もう本当にウンザリ」とのこと。
でも、その場所以外に駐車できるスペースがないので、そこに住み続ける限り、不便な思いをするしかなさそうです。
■ 隣接している道路が狭かったら
道路の幅が狭い場合、駐車場の開口部を広げないと車の出し入れが難しいものです。
駐車する感覚をつかむには、土地選びの時に試してみるのが一番だと思います。
そうすると、不自由なく駐車できる幅を駐車スペースとして確保し、残りのスペースで家づくりを考えることができます。
見通しの悪さ次第では、その土地を候補から外すこともできます。
また、土地によっては、道路に並行した駐車スペースにした方が、ストレスなく駐車できるかもしれません。
家が建ってから駐車スペースを選ぶことはできないので、土地が狭い、道路が狭い、などの問題点がある場合は特に早めに試しておくといいですね。
■ カーポートや塀を後付けする場合
前に、『芯』についてお話ししたように思います。
図面の数字は、芯と芯の間を表す数字。
ですから、カーポートや塀を後付けする場合にもそれを意識しておかないといけません。
ブロック塀とカーポートの柱の間は、図面の数字より10~20センチ程度狭くなります。
それを計算しながら計画を立ててください。
また、すぐ横に玄関の段差やエアコンの室外機などがあると、駐車スペースが使いづらくなるので要注意です。
そのほか、水道メーターのボックスを覆うようにして駐車すると、検針のたびに車を移動させないといけません。
そんな面倒は避けたいものですね。
■ ミニカーを使ってイメージしても
図面の上にミニカーを置いて、建物と駐車スペースのバランスを提案する業者がいます。
確かにイメージしやすくて便利なんですが、ドアを開けた時のこととか、その横を自転車を押しながら通る抜ける時の幅を考えるには、あまりピンときません。
やはり一番分かりやすいのは、その土地で体感すること。
「これくらいの余裕があったら、子どもが自転車を押しながら通っても車にぶつからないわね」とわかったら、すぐにメジャーで測ってみましょう。
打ち合わせが進めば進むほど、計画変更は難しくなります。
早い段階で、使いやすい空間のイメージをつかみたいものですね。
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