(236)グリーンカーテンの注意点

節電意識が高まったことや、取扱植物の種類が増えたこともあり、最近はグリーンカーテンに挑戦する人が多いですね。

室温が10度以上下がった、という成功事例を聞くと、なんだかワクワクします。

でも、風が強い地域や、住宅密集地域などは、それぞれの場所に適した栽培をしないと、ご近所とのトラブルに発展するかもしれません。

逆に、うまく育てることで、ご近所さんと親しくなることもあります。節電だけでなく、コミュニケーションツールとしても役立ちそうですね。

 

■ 風対策

窓の高さを考えると、1階でも2mくらい。2階の窓を覆うためには、7m以上のネットが必要になります。

実がなくても、葉や花だけで、その重さはかなりのものになります。ですから、グリーンカーテンには風対策が欠かせません。

場所や植物の重さにもよりますが、土のう・コンクリートブロックなどで足場を補強したり、突っ張り棒タイプの物干しにネットをかける方法もあります。

大きめのものにするのなら、アンカーでしっかり固定してもいいですね。

また、強風への抵抗を減らすには、ピンと張らずに、少し緩めにするのもポイントです。

 

■ 害虫対策

植物を育てる時の最大の悩みは害虫でしょう。

イモムシや毛虫などが葉の裏に隠れていてドキッとすることがあります。

害虫被害を予防するためには、日当たりと風通しに注意しましょう。

もし害虫が発生した場合、殺虫剤を控えたいのなら、見つけ次第、割りばしでつまんでビニール袋に入れて補殺。

害虫に毒があるかもしれないので、手袋を忘れないでくださいね。

また、花は必然的に虫を誘います。

「益虫でも虫は苦手」という方は、花が咲かないタイプを選んだ方が無難かもしれません。

 

■病気対策

肥料を与えすぎたり、葉が密集しすぎて風通しが悪くなると、植物は病気になります。

代表的なものが『うどんこ病』や『べと病』です。

病気になった葉を見つけたら、すぐに取り除きましょう。

薬を使って、被害を広げないことも大切です。

どんどん成長させたいと、肥料をたっぷりあげたくなりますが、適正な量でないと、うまく成長しません。

植物の種類によって、追肥の量やタイミングが違うので、事前にしっかり調べておきましょう。肥料や水やりは、カレンダーに記入すると管理しやすいですよ。

 

■ 落ち葉対策

グリーンカーテンには、常緑植物と落葉植物があります。

冬の暖かい日差しを取り入れるには落葉植物がいいのですが、注意したいのが落ち葉の後始末です。

落ち葉の掃除が面倒な方は、落葉植物は避けた方がいいかもしれません。

 

■ 雨漏り対策

ベランダにグリーンカーテンをつくる時は、排水口に注意しましょう。

知らず知らずのうちに土や葉が溜まり、排水口が詰まることがあります。

また、重いプランターが原因で、防水シートに穴が開くこともあります。

プランターを移動する時は、腰痛予防も兼ねて家族と一緒に。

水やりの時には、排水口のチェックも忘れないでくださいね。

 

■ 毒に注意!

朝鮮アサガオのつぼみはオクラに、根はゴボウにそっくりです。

有毒なので、絶対に食べないでください。

そのほかにも、有毒植物はいろいろあります。

グリーンカーテン用として紹介される植物の種類は、年々増えています。

その中には、花や実が有毒なものがあるかもしれません。

人体に影響がなくても、ペットには有害なものもあります。

ですから、珍しい植物でグリーンカーテンをつくる時には、事前に、毒性の有無についても調べてくださいね。

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