(129)太陽光発電トラブル例を知り、事前対策を!

最近、「太陽光パネルを設置した家が増えたな?」と思いませんか?

深刻な温暖化や補助金など、いろんなことがきっかけになっています。

ベランダ用やカーポート用といったものまで開発されていて、出荷量は右肩上がりでした。

でも、人気があればトラブルも増えるものです。

そこで、今回はちょっと気をつけたいことについてお話します。

ほとんどの家では、パネルの設置方向は南です。

そして、南に設置しきれない場合は東か西、となります。 北側はほとんど見かけません。なぜなら、北は発電効率が悪いですからね。

その北側に設置したために、ご近所とトラブルになった例があります。

あなたの家には、南に大きな開口部(窓など)がありますか?ほとんどの家は、1階も2階も南に大きな窓があることが多いと思います。

もし、2階の窓を開けた時に、目の前の屋根にパネルが載っていたら、どうなると思いますか?

パネルは大きな鏡のようなものです。

だから、季節や時間帯によっては、大きな鏡で太陽の光を隣家に反射させているという状況になります。

これが、同じ屋根の高さならそれほど問題はありません。

でも、北側の家が高い位置にあったり3階建てだったりで、パネルが目の前にある状況なら、事態は深刻です。

まぶしい時間帯には、部屋にいることすらできない場合もあります。

ところで、あなたは小学生の頃、鏡に集めた光を教室の壁に反射させて遊んだことはありませんか?

小さな鏡でも、強力でまぶしかったものです。

あれをパネルの大きさに置き換えて、自分の部屋に向けられていると想像してみてください。・・・ぞっとしますね。

だから、あなたが、北側の屋根やカーポートなどの低い位置に設置するときは、ご近所の窓の向きや大きさをチェックしておいた方が安心です。

反射はどの方向にも起こりうるし、トラブルのもとになる恐れがあるからです。

もし、反射光で迷惑をかける恐れがあったら、架台を載せてからパネルを設置すると、角度を変えられます。

住宅が密集した地域なら、十分な配慮が必要です。一度設置したら、なかなか撤去や移動はできませんからね。

依頼した業者が、トラブル事例をよく分かっている人なら、こちらが言わなくても配慮してくれるかもしれません。

でも、そんな事例を経験したことがない業者なら、気に留めていないかも。

今までは屋根用が一般的でしたが、壁用のパネルも開発されたという話も聞きます。

ベランダ用やカーポート用など、低い位置のものが普及してきたら、トラブルも増えそうな気がします。

せっかく築いたご近所との人間関係を、そんなことで悪化させたくありませんよね。

設置前には、季節や時間帯も考慮した反射シミュレーションをして、安心して太陽の恩恵を受けたいものです。

また、未熟な設置業者の場合、屋根を傷めて雨漏りの原因をつくることもあります。

トラブルの例を知っておくと、事前に対策を立てられるものです。

下調べは念入りにするのが良いかと思います。

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