(161)ガスコンロ と IH

新居を計画する時には「今まで使っていたガスコンロをやめて、IHにしよう」と、お考えの方もいらっしゃるでしょう。

空気も汚れないし、揚げ物をしても、ガスコンロよりはねない。温度管理もラクです。

なによりサッと拭くだけで、お掃除できるところが助かりますよね。

ガスコンロのお掃除は、気合いを入れないとできませんから。

その分、きれいになった時の爽快感はたまりませんが…

最近は、IHにする家庭が増えています。あなたのお宅はどうでしょうか。

「新居を汚したくない」「経済的」「危険が少ない」などなど、理由はさまざまでしょう。

価格が徐々に安くなったことも後押ししているようです。
 

■ しかし、ガスコンロに慣れた人にとっては、IHは未知の物。

分かっているようで分かっていなかった・・・、ということは、使ってからでないと気づけません。

例えば「お鍋」。使えるものと使えないものがあることはご存知ですよね。

でも、自分が日頃使っている鍋は、どれがIH対応で、どれが使えないかというと・・・、最近買ったものでない限り、よく分からないというのが実情でしょう。

鉄製・ステンレス製・平らな鍋、といったものは大体使えますが、中には使えないものもあります。

値段が高いお鍋より、安くても性能の優れたものもありますよね。

新居に入ってからしばらくは、思わぬ出費がありますから、一度調べておくと安心ですよ。
 

■ また、リフォームの際に、IHクッキングヒーターを設置するご家庭もあるでしょう。

鍋を火にかけたまま忘れたことがある家庭や、小さいお子さんがいる家庭では、火事の心配が減りますしね。

でも、ちょっと心配なこともあります。

長い間「調理といえば火」という習慣がついている年配の方には、火が出ないのに調理できるというのは、感覚が分からなくて怖いかもしれません。

ボタンを押して操作するIHは、「リモコンが苦手」「ATMの操作がよく分からない」という方には慣れるのが大変かもしれませんね。

便利だから喜んでもらえる、と相手のためを思い、IHを薦めた業者さんが、「薦めなければよかったのかな」と後悔してしまったという例もあります。
 

■ 設置を考えている方は、

IHとガスコンロの「長所と短所」を改めて確認して、自分に向いているのはどちらかを考えてからの方が安心ですね。

遠方に住む両親が最近お鍋を焦がしたり、やかんを火にかけたまま忘れることが多いらしく、気になっている話もよく聞きます。

IHにすればその心配は少し減りますよね。

ただ、いまだに留守番電話の設定や再生などが苦手なご両親のこと。

使いこなせるか不安があり、あえてガスコンロのままにしているそうです。難しいところですよね。

とりあえず万が一の為に、コンパクトな消火器でも贈ろうかと思いますと聞きました。
 

■ 電力会社などでIHを使った料理教室があります。

人が使うのを見るのでなく、自分が使ってみて、使い心地を知る事もいいですね。

その際、ご主人やお子さんも参加できたら、家族の反応も分かるかもしれません。

使っているお客様に聞いてみますと、最初の数日間は家族に笑われるほど恐る恐るだったとか。

使いやすくて気に入っていた鍋が使えないと分かって、ガッカリしたこともあったそうです。

料理は毎日のことですから、楽しく使うために、我が家にはどちらが向いているかを知るのが大切ですよね。

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