(9)住宅ローン減税が延長・増額

■今年の末までの予定でしたが

住宅ローン減税は、毎年末のローン残高に応じて、所得税と住民税の納税額を10年間少なくできる制度です。

この制度は今年末に終わる予定だったのですが、政府は、5年延長する方向で最終調整を行っています。決定すると、2018年末までに入居する人が対象となります。


■限度額の引き上げも

現在の減税限度額の上限は20万円です。これを50万円に引き上げる方針です。

また、消費税が増税される14年4月以降には、減税枠を使い切れない対象者に現金支給することが検討されています。

ただ、対象となる住宅を絞ることも検討されているので注意が必要です。


■ちなみに、今のシステムは?

例えば、サラリーマンが20万円の減税を受ける場合、これを所得税から差し引いて年末調整として還付されます。

所得税が16万円の場合、16万円しか返ってきません。残りの4万円は、次年度の住民税を4万円分減らすことで調整しています。

ただ、住民税を減税できる枠は最大9万5千円なので、十分な減税を受けられない方もいるのが現状です。そのため、14年からは最大13万円超にすることも検討されています。


■昨年で終わったリフォーム減税も再開予定

住宅ローン減税の延長が決まれば、リフォームでローンを組む場合の減税も再開する予定です。

これは、リフォーム費用の10%に当たる額を所得税額から差し引くというもの。

ちなみに、減税の上限額は、省エネ対策のリフォームなら20万円。バリアフリー対策なら15万円。

こんな情報もあるようです。


■消費税の増税対策が次々と

政権交代してから、そのスピード感には驚かされます。来年度の予算を決める日まで時間がありませんから、関係者は、毎日準備で大忙しでしょう。

この時期は、税に関するニュースを目にすることが多い時期です。日々の新聞から、住宅関連の記事を切り抜いておくと、家づくりを始める頃には、あなたの方が業者より詳しくなっているかもしれませんね。

そうそう、住宅ローンを利用せず、現金で住宅購入する人にも減税延長と限度額の引き上げが検討されています。

ですから、あなたが住宅ローンを利用しない予定でも、住まいづくりに関するニュースはチェックしておいてくださいね。

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