■ 数年前のあのCM
数年前で恐縮なんですが、有名男性タレントが、ハンバーガーショップで注文をしているCM、あなたも見た覚えがありませんか?。
最初は自分が欲しいものを伝えます。
店員の「将来的には・・・」という言葉に、「じゃあそれで」。自分が必要としているものより、相手が買わせたいものを優先します。
あり得ない金額に驚き、文句を言いかけると、店長の登場。
結局、断ることができず「35年ローンで」とひと言。
■ あやふやな考えで家づくりを始めると
住まいづくりの経験者には、あのCMを見てドキッとした人がいるはず・・・。
正しい手順が分からなくて、「とりあえず、話しを聞きに行ってみようか」ということで業者に行くと、CMのようになります。
全体の予算がだいたい分かっていても、土地代、建物代、外構代、諸経費などの配分は考えていません。
欲しい暮らしが明確にならないまま家づくりを始めると、業者の提案に「それもいいね、これもいいよ」となって、当初予算から数百万円オーバーという事態になるんです。
店長の出番があるかどうかは分かりませんが・・・。(^^;)
■ 引き算の家づくり
予算が膨らむには、分かりやすい原因があります。「これくらいだったら何とかなる」という思考です。
「融資可能額は3,000万円だったけど、余裕を持って2,500万円で考えよう」と冷静にスタートしたつもりが、欲しいものが膨らんで「ちょっと節約すれば、何とかなるか」と、心のどこかで、最終ラインを3,000万円にしてしまうのです。
そして、金額が増えた分、返済期間を長くして対応します。
これを防ぐには、引き算思考しかありません。「このプランにしたら100万円増えるから、見直しをして、増えた分をどこかで削ろう」と、予算を最大限に生かして、
『本当に家族に必要なものを取捨選択する作業』を繰り返すのです。
途中で考えがぶれないように、『家族がより幸せに暮らすにはどんな家が必要か』ということを、常に意識してくださいね。
■ 業者は提案して当たり前
よりよい暮らしを提案するために、業者が提案をするのは当然のことです。その中には、あなたの家族に必要でない提案もあるかもしれません。
そこで、提案を見極める能力が必要になります。
ただ、必要で無いと分かっていても「素敵だ。欲しい?」って思う提案もありますよね。でも、それを手に入れるために増額すると、後の暮らしが窮屈になるかもしれませんよ。
1万円の服を「高い」と感じて買わなくても、2万円の服が1万円になっていたら「安い」と買うかもしれません。それが本当に必要でなくても、「安い」という理由だけで。
家づくりを始めると、金銭感覚がおかしくなる時があるかもしれません。家を建てた後に、「うっ、あのCM通りになってしまった」ということになりませんように。
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