(398)住宅ローン、ボーナス返済のデメリット

金融機関のサイトを開くと、住宅ローンのシミュレーションが簡単にできる。

インターネットで金融機関のサイトを開くと、住宅ローンのシミュレーションが簡単にできますね。

手間も時間も掛けず、思いつくままに数字を入れてシミュレーションできるので本当に便利です。

ところで、あの入力項目の中に「ボーナス返済」というのがありますが、

そこに入力するのは「0」ですか?それとも・・・。

住宅ローン、ボーナス返済の時のメリットらしきもの

年に2回のボーナス返済をすることで、月々の住宅ローンの返済額をグッと抑えることができます。

そのほか、月々の負担を減らすためではなく、早期返済のためにボーナス返済を利用する人もいるでしょう。

そういった視点から見ると、ボーナス返済は、一見賢い選択のように見えます。

ですが、それをメリットと感じる人は、ボーナス返済の仕組みをよくわかっていないのかもしれません。

住宅ローン、ボーナス返済の仕組み

多くの金融機関では、元金の40~50%までをボーナス返済に回すことができます。

たとえば融資額2千万円のうち、50%をボーナス返済にするなら、1千万円を毎月返済して、残りの1千万円を年に2回返済します。

すると、ボーナス払いの方は、年に2回しか元金が減りません。

だから結果的に、毎月返済と比べると利息が多くなってしまいます。

住宅ローンで3千万円を金利3%、30年元利均等返済で借入した場合

ボーナス払いを併用しなければ、毎月の返済額は12万6,481円です。

年間返済額は、151万7,772円になります。

これを、元金の50%をボーナス返済にすると、毎月の返済額は6万3,240円になります。

ボーナスでの返済額は、1回あたり38万892円です。

年間返済額は、152万670円になります。

「それくらいの差額なら、まあ別にいいです」と思う人もいるでしょうね。ところが・・・

そもそも、ボーナスの最大の問題点は?

ボーナスは、必ずしも支給額が決まっているものではありません。

会社の業績が落ちると、まず削られるのがボーナスです。

そして、それすらできなくなったところで給与のカットが始まります。

言葉は悪いのですが、住宅ローンの計画をする時は、『ボーナスはあぶく銭』という感覚で捉えておく方が賢明と思います。

ボーナスを住宅ローン返済に活用するなら、ボーナス払いを設定するのではなく、繰り上げ返済に活用する方が、リスクを減らせます。

ボーナス払いは、住宅ローンの返済が滞るきっかけになりやすいものです。

短所を十分に理解してから利用してくださいね。

業者:「 ( ̄ー ̄)ニヤリ 」 こんな誘いに乗らないでください

客:「毎月○万円までしか住宅ローンを払えないんです」

業者:「それならボーナス払いを利用するといいですよ。

そうすれば、月々の支払額はそのままで、あなたの希望通りの家ができますよ」

客:「えーっ、そうなんですか!じゃあそうしようかな♪」

業者:「 ( ̄ー ̄)ニヤリ 」

安全予算最優先でお願いします。

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