(386)住宅ローン、頭金はいらないというけれど…

自己資金がなくても新築できます???

最近の折り込みチラシや業者のホームページを見ると、「自己資金がなくても新築できます」といったフレーズを見かけます。

アパート代を払いながら頭金を貯めるのは、とても大変な作業です。

費用の何割まで住宅ローンに頼って大丈夫なのか・・・。

難しい問題ですよね。

以前は住宅ローンの融資割合といえば、上限を80%

以前は80%が上限だった

以前、住宅ローンの融資割合といえば、上限を80%としている金融機関がほとんどでした。

たとえば、家づくりに4千万円必要なら、そのうち800万円は自己資金を用意しないといけなかったのです。

そのため、新居を手に入れるにはそれ相応の覚悟が必要で、何年の前からコツコツと貯蓄をされた方がほとんどだったと思います。

ところが現在では、100%融資はもはや一般的な感じです。

そのため、「家賃を払い続けるより資産づくりのためにお金を使う方が良い」というような気持ちで家づくりをし、
やがてローンの返済が滞ってしまう、という事例もあるようです。

住宅ローンの総返済額はどう変わってくるか?

総返済額はどう変わる?

仮に、金利3%の35年元利均等返済で4千万円の融資を受けるとしましょう。

ボーナス時の返済はないものとします。

全額借り入れるとしたら、毎月の返済額は約15万4千円。

総返済額は、約6,465万5千円です。(実際には、このほかに融資手数料や保証料等が加算されます。)

自己資金を2割用意できるとしたら、毎月の返済額は約12万3千円。

総返済額は、約5,172万4千円です。

全額借入をするより、総額で1,293万円ほど少なくなる…。

もし、全額借入時と同じ程度の額を返済できるなら、返済期間を短くし、精神的な負担を減らすこともできます。

ただ、貯蓄する間の住居費などの兼ね合いもあると思いますから、しっかり計算して、自分の家族に合った方法を見つけ出すのが大切です。

計画的に貯蓄出来る人は、計画的に返済できそうと判断される

計画的に貯蓄出来る人は、計画的に返済できそう

お金の使い方は人それぞれです。

ですから、『年収』と『貯蓄』が比例するわけではありません。

それに、自己資金が少ない場合、金融機関の審査は厳しくなるといいます。

もし あなたが、誰かにお金を貸さないといけなくなったら、計画的に貯蓄ができない人にお金を貸せますか?

「計画的に貯蓄できないのに、計画的に返済できるとは思えない」と考えるかもしれませんね。

今後、自己資金の割合が低下する可能性が高いと予想されています。

十分に計算し尽くした上での選択で進んで頂ければと思います。

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実際は7割以上が・・・

「家計の金融行動に関する世論調査」をご存知ですか?

年収ごとの貯蓄額が一目で分かる調査です。

とはいっても、一部の人が平均を引き上げているので、実際には対象者の7割の貯蓄額は、平均より少ないといわれています。

気になる方は、検索してみてくださいね。

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