(306)住宅ローンの繰り上げ返済

【住宅ローンの繰り上げ返済】

今回は、住宅ローンの繰り上げ返済についてお話します。
新居で生活しながら貯蓄をし、繰り上げ返済をする人は多いですね。

繰り上げ返済では

・ 返済期間を短縮する。
・ 返済期間は変えず、月々の返済額を減らす。
のどちらかを選ぶことができます。

ただ、この時に注意してほしいことがあります。

あなたの病気・怪我など、不測の事態に備え、半年程度は貯蓄だけで生活できるような体制を確保してください。
また、今後のメンテナンスに備えた貯蓄をしておくことも必要です。

メンテナンス費用をローンに頼らないような資金計画を考えるのが大切かと思います。

ところで、住宅ローンを借りる際、複数のローンを組み合せる人がいます。
その場合、金利や残高・残存期間によって、得をする額が変わってきます。

一般的には

・ 返済期間が長いもの
・ 金利が高いもの
・ 借入残高が多いもの
を優先して繰り上げ返済をすると、よりお得かと思います。

繰り上げ返済で大切なことは、お得感にこだわり過ぎないことだと私は思います。
ライフサイクル表でも確認できますが、この先まとまったお金が必要になる時期が来ます。

その時に、新たなローンを組む羽目にならないよう、余裕を持った資金計画を心がけることが一番だと思います。

さて、あなたは、期間短縮をする場合の、もう一つの注意点にお気づきでしょうか?

それは、「住宅ローン控除を受けるのなら、10年以上のローンを組まなければならないこと」です。
もし税金還付を10年間受けたいのなら、ローンの返済期間に注意してください。
利息の額と、税金の還付額を比較して、よりお得な方を選ぶといいですね。

最後に、「繰り上げ返済の手数料」についてお話しします。

手数料は、ゼロから数万円程度必要なところまで、さまざまです。
また、繰り上げ返済金額に制限を設けている場合もあります。
住宅ローンを選ぶときには、金利だけでなく、繰り上げ返済についてのチェックも忘れないでくださいね。


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