15、新築住宅の屋根工事

屋根工事は、雨の多い日本の住宅にとっては、要といってもいい部分の工事です。
水切れの悪い屋根は、当然傷むのも早いです。

一般に、屋根の形が切妻から寄せ棟や方形になるほど、手間もかかり、コストもアップします。

また、屋根勾配がきつくなると、屋根面積が増加し、やはりコストアップにつながります。

この時、特別に頼んだものやサッシなどが、要望どおりかどうかがチェックのポイントです。
少しでも気になったことは、どんどん質問して確認しておきましょう。

多くの現場を掛け持ちしている現場監督の場合や、ちょっと変わったことをお願いしている場合など、図面に書かれてあってもつい、見過ごしてしまう場合があります。

図面に書いてもらった＝充分説明してあったとは、決して思わないこと。
工事は、いろんな人を介して行われていきます。

たまたま、施工者が注文事項を見過ごしてしまったという失敗は、起こり得ます。

特に多いのが雨漏りです。

雨漏りの場合原因は幾つかありますが、欠陥の原因が、瓦の重ね方が少なくて枚数が足りないとか、屋根の勾配が足りないことだったとしたらどうでしょうか。それに業者が気づいても、そういう補修は大がかりで費用がかかります。

また、原因がわからない場合は、コーキング剤の塗りなおしなどの根本的ではない補修を繰り返してしまい、補修期間の時効切れに結果となってしまったりと・・・。

ですから、業者選びは慎重になるべきかと思います。

屋根廻りの確認は危険が伴うので、監督や設計者に任せたほうが無難です。

事前にどんな作り方をするのか確認しておくことで、設計者に注意を促し現場を確認してもらうことが重要かと思います。