18、新築住宅の外壁工事

今回は、新築住宅の外壁工事についてです。

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新築住宅の外壁工事1

外壁工事とは、家の外観を決めると同時に、家を支え、耐震・防火構造で家を守る、基礎工事と同じくらい重要な工事です。
最近の住宅の外壁は、サイディングと呼ばれる板状の建材をよく使います。

その板の加工精度がそのまま見た目に影響するのですが、実は、それより大切なポイントがあるんです。
それは、防水下地工事です。
これについては、後に続く、防水工事で詳しくお話ししようと思います。
最悪の場合、壁から雨漏りということもあり得るので、必ず確認しておきたいポイントです。

JIOやJHSといったの民間の検査機関では、これらのチェックは必ず行います。
これらの検査機関を使う使わないは自由です。

10年間の建物瑕疵保証は建築業者に義務づけられています

ご存知のように、10年間の建物瑕疵保証は建築業者に義務づけられています。
それに、民間の検査機関を使っても、保証は+10年(計20年)にはなりません。

保証が実行されるケースは次の通りです。

1.引渡しから10年以内に、
2.保証対象の不具合が生じ、
3.建てた建築業者が倒産・廃業している。

この3つの条件がそろわないと、保証は実行されません。

費用は検査回数によって、5万円~15万円程度です。
使わない場合でも公的検査はありますので、この金額を、高いと思うか安いと思うかですね。


建売住宅の時のワンポイントアドバイス

建売住宅なら、必ず第三者の地盤保証・建物保証付物件を選択する。
なぜなら、あとで入ることができないから。つまり、選択の余地がないということ。

新築住宅の外壁工事2

外壁材をつなぎ合わすコーキング(シール材)。
見た目の美しさは、確かに重要。施工の丁寧さを表す指標でもあります。
でも、その目的は雨水の浸入を防ぐこと。

そのためには、それまでの準備作業がカギを握ります。外壁材の切断面は、ホコリでいっぱいです。
それをきれいに取り除くことで、密着性がアップします。
そして、プライマーという密着性を高める下塗塗料を、刷毛で切断面に塗っていきます。

ホント地味な作業なんですが、この作業を丁寧に行うことで、コーキングの密着性をアップすることができるのです。
外壁材を貼り終わってからの作業になりますので、あなたも、作業の確認はしやすいかと思います。

今の時代、この工程を省略することはないと思いますが、作業の丁寧さは、職人によって差があるのも事実です。

この作業は、外壁材を貼る業者がそのまま施工するケースと、防水工事業者が施工するケースに分かれます。
どちらがいいのかは一概には言えませんが、早く終わらすことだけを考えている職人には当たりたくないですね。

どちらの場合も、約束した工事単価によっては、急いでする必要がでてきます。ゆっくりやりすぎたら、1日あたりの手間代が安くなってしまうからです。

それから、コーキングはいつかは切れるものです。
そういったメンテナンスの説明を、事前に知らせてくれる建築業者かどうかで判断してください。

「うちはいい材料使っているので、20年は持ちますよ」
これ、危険ですね!
その時は、保証してもらってください(笑)。

新築住宅の外壁工事2の注意点

最近は外壁をサイディングではなくモルタル塗にする人も増えています。
どちらも、防水下地工事が大切なこと、メンテナンスが必要なことは同じです。

が、サイディングにはない職人の手仕事による風合いが魅力ですね。つまり左官職人の腕次第で仕上がりの差が大きく違うということです。
モルタルとは、セメントと砂と水などを練り混ぜたもの。ですから現場にはそれらを練り合わせる“練り場”が必要です。
練り場はどうしても汚れます。

花壇や畑にする予定の場所を練り場にすると、その後、樹木や果実など草花が育たないのです。
こういった事にまで、配慮できるかどうかでプロかどうかを見極めることができるかもしれませんね。

新築住宅の外壁工事2のワンポイントアドバイス

地域のまじめな工務店は、どこも情報開示していると思います。
言わなかったり、隠したりするのは、知られると都合が悪いからかもしれませんね。

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