17、新築住宅の電気設備工事(電気設備業者)

今回は、電気設備工事(電気設備業者)についてです。

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電気設備工事とは、配線を主とする電気工事のことです。分電盤から各部の末端へ電線を引き回す工事です。
同時に行われる作業で、分電盤から各部の端末へ電線を引いていく工事があります。

分電盤は、建物の規模によっても回路数が違ってきますが、15平方メートルに一回路を目安に考えると、たとえば120平方メートルの住宅の場合は8回路となります。
少し専門的な話になってしまいましたね。

とりあえず、将来的なことを考えても、回路は多めにあったほうがいいです。

新築住宅の電気設備工事の注意点

電気に関して一番危険なのが、漏電などの熱による火災です。
通常、ブレーカーが作動して大丈夫なのですが、規格と違うヒューズを使用していたりすると、ブレーカーが作動せず、最悪コードが燃え、火災の原因となります。

ブレーカーがある分電盤に使われている配線は太く、どんどん熱を持って一気に燃え上がる可能性があるのです。
エアコン等の設置の際、専門資格、知識を持っていない業者がいる場合があるので、電気工事士資格の確認等注意をして下さい。

新築住宅の電気工事(打合せ編)

上棟後、しばらくすると電気工事の打ち合わせがあります。スイッチやコンセントの位置の確認です。
すでに、図面では確認されたかもしれません。
しかし、実際の工事現場では、思ってた位置と違うことがよくあります。

例えば、
扉の開き勝手を変更したが、スイッチの位置は以前のままであった。
持ってくる家具の裏にコンセントが隠れてしまう。
これらは、現場で始めて気付くことです。

打ち合わせに望むときは、前もって家具や家電製品の配置を書き込んだ、あなたの生活をイメージできるものをつくっておくといいですね。
それと、打ち合わせが進んでいくと、コンセントをもっと増やしておこうと思うかもしれません。
家具自体にコンセントの差込が付いていることもあります。
その近くにコンセントがなければ、露出配線になります。あまりかっこよくないですね。

もし、コンセントを追加する場合、無償なのかそれとも有償なのか、その時点で、確認しておいてくださいね。

新築住宅の電気工事(打合せ編)の注意点

コンセントやスイッチの高さ、ダクトの位置を適当に考えている職人さんもいます。
設計時はもちろん、現場でも必ずチェックしてください。

それから、通信ケーブル(LAN・TEL・TVなど)のチェックも忘れずに。
通電確認を確実に行ってもらいましょう。


新築住宅の電気工事のワンポイントアドバイス

打ち合わせは、業者任せではなく積極的に。あなたの生活は、あなたにしかわかりません。

新築住宅の電気工事(マネジメント編)

コンセントやスイッチを設置するときに、壁に穴を開けないといけません。大工さんが壁を貼った後で、どうやって見つけるのでしょうか?
職人教育がよく行き届いている工務店では、大工さんが壁を貼るときに、
コンセントとスイッチの位置(ボックス)を、鉛筆で印を入れてくれたりします。

大工が黙って貼ってしまえば、すべての位置をメモしておくか、自分で探さないといけません。
探す場合は、金属センサーなどで場所を特定するのですが、失敗するケースもあります。
壁に、余計に穴が開いていれば失敗したのかもしれません。
もちろん補修は出来るのですが、見栄えがよくないです。

こんなケースは、たいがい職人同士の仲がよくなかったり、自分の仕事さえすれば、後のことは知らん!といった、レベルの低い話の場合もあります。

新築住宅の電気工事(マネジメント編)のワンポイントアドバイス

電気屋さんに、コッソリと「あなたが家を建てるとしたら、この大工さんに頼みますか?」と聞いてみると、よく分かるかもしれません。

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