6、新築住宅の造成工事(造成工事業者)について

新築住宅の造成工事(造成工事業者)についてです。

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造成工事とは、宅地以外の土地を宅地にするため、又は宅地において行う土地の形質の変更

造成工事とは、宅地以外の土地を宅地にするため、又は宅地において行う土地の形質の変更で、政令で定めるものをいいます。

ただし、「宅地を宅地以外の土地にするために行うものは除く」と法律では定められています。

では、宅地の定義とは?

「農地、採草放牧地及び森林並びに道路、公園、河川その他、政令で定める公共の用に供する施設の用に供せられているもの」となっています。難しい表現でよく分かりませんね。

具体的に言うと、いま農地や空き地になっている土地を、住宅や駐車場へと用途を変える整備をいいます。

もちろん逆に、住宅地を農地に変えたり、畑を造ったりもありです。
駐車場の舗装も、玄関先の砂利ひきもそれにあたります。

いわゆる外構(がいこう)工事というものも造成工事には含まれると考えられます。

新築住宅の造成工事の時の主な流れ

更地にし仮杭を打つ:

更地にしたのち、仮杭(仮の境界杭)を打った状態です。
   ↓

給水管敷設:

雨水浸透桝設置:給水管、汚水管、汚水人孔(マンホール)、雨水管、浸透桝、ガス管など道路中に埋設する管や施設を布設、設置します。
   ↓

LU字溝:

グレーチングの設置:側溝、集水桝、入り口部分のグレーチングなど道路周りを作ります。
   ↓
 
道路路盤工事:

アスファルト舗装の下地を作ります。
現状の地盤を振動ローラー、ランマー、プレートなどを使用して平に仕上げます。
   ↓

アスファルト舗装:

路盤(アスファルトの下地)の上にアスファルトを敷きます。

新築住宅の造成工事の時の注意点

造成の際に転圧・締固め、排水処理などが適切に行われていない場合、沈下障害が起こったり、地震時には大きな被害が予想されます。

宅地となるその場所が山なのか田んぼなのか、状況によって施工方法も変わります。

特に住宅メーカーさんは、あくまでも建物のプロであり土のプロではないため注意が必要かもです。

また、ガラ等の廃棄物を埋め込み、見た目のみをきれいに仕上げる悪質な業者もいると聞いたことがあります。

新たに購入した土地であれば、売主責任が問えますので、確認しましょう。

新築住宅の造成工事の時のワンポイントアドバイス

表土の見た目では、地盤力を判断しないことです。

すでに造成された土地を購入する際は、造成時期や造成業者、造成方法などの造成履歴をよく調べることが大切かと思います。

軟弱地盤への盛土造成の場合は、雨水の浸入による地盤沈下の被害を避けるためなど、台風や梅雨を十分経験させて安定化させた後に建設をする観点も必要かと思います。

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