5、新築住宅の地盤改良工事(地盤工事業者)について

新築住宅の地盤改良工事(地盤工事業者)についてです。

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新築住宅の地盤改良工事では、その土地によって、適した工法が変わってくるので注意が必要です。

地質地盤調査の解析データをもとに、いくつかの地盤改良工法の中から最適な工法を選定し、地盤改良工事を行います。
その土地によって、適した工法が変わってくるので注意が必要です。

この工事でよくあるのが、工事期間短縮等の為、セメントが乾く前に工事を完了してしまうケースなんです。
セメントが完全に固まるまでは数日から1ヶ月近くかかる場合があります。

地盤が落ち着く前に基礎の着工を行なってしまうと、基礎に亀裂が入ったり、不同沈下を起こすことがあり、家が傾く原因になってしまいます。

家は、基礎によって支えられています。
基礎は、地盤によって支えられています。
地盤改良後、地盤が落ち着くまで十分に基礎の着工を待つことをお勧めします。

新築住宅の地盤改良工事において、参考までに主な改良工事内容を…

柱状改良:

セメント系固化材を地盤に注入しながら機械で混合撹拌することで、原地盤土を柱状固化して地盤強化を図る工法です。

主な対象地盤:

軟弱地盤全般(砂質土地盤、粘性土地盤(ローム地盤も含む))

表層改良:

軟弱な地盤とセメント系固化材を混合攪拌して固化することで、地盤の耐力を増し、不同沈下を防ぐ工法です。

主な対象地盤:

軟弱地盤全般(砂質土地盤、粘性土地盤(ローム地盤も含む))

RES-P工法:

Reinforced (補強) Earth (地盤) with Steel Pipe (鋼管) の略で、住宅の軟弱地盤を強くする基礎地盤補強工法です。

主な対象地盤:

狭隘地(柱状・鋼管圧入不可の場所)換算M値が2以上で周面摩擦が比較的取れる地盤

などがあります。

新築住宅の地盤改良工事の主な流れ

掘削:基礎下までの表土を掘削し、場内に仮置きします。

   ↓

材料添加:土質、設計荷重を考慮し、所定量の固化材(セメント)を添加します。

   ↓
撹拌:バックホウや攪拌機で、土と添加材料の区別がつかなくなるように十分に混合します。

   ↓

整地・転圧:基準の高さにあわせながら、バックホウで仮転圧します。

   ↓

転圧:最後に仕上げ転圧をおこないます

新築住宅の地盤改良工事の時の注意点

・ 地盤調査だけでは金額が安いため地盤改良が必要になるようデータを改ざんし、金額の高い地盤改良工事で儲ける。

・ 配合セメント量を少なくしたり、改良深度を浅くしたり、と手抜きを行う。

ほんどの専門業者さんは、真面目に仕事をされていると思いますが、たまに上述のようなことをしてしまう業者もいると聞きます。

新築住宅の地盤改良工事の時のワンポイントアドバイス

まずは、しっかりとした根拠と管理資料を提出してもらうことが大切かと思います。
地盤改良後は、地盤が十分に落ち着くまで待つことが必要と思います。

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